進行が遅い要因の推測 | ALS記

ALS記

2023年2月13日に診断されて、現在進行中。とりあえず仕事は続けています。進行がとても遅い症例のようで、その状況を記録して発信していこうと考えています。

 昨年2月13日に診断されてから、14ヶ月が過ぎた。あれから比較すると、少しずつ手足の力が減っている感じがある。とはいえ、それ以外の部分は全く変化がない。この進行の遅さは何なのだろうか。

 

 あれこれ考えていくうちに、私自身の体質が関係しているのではないかと思い至った。私は徐脈かつ低体温である。脈拍は40〜50程度なのが子供の頃から続いている。中学の頃、踏み台昇降で脈拍の上昇を測る際に、脈拍が全く上がらずに「もう1回やれ」と言われたこともあった。体温も34〜35度台が通常で、36度を超えると微熱気味で身体がだるくなる。だから風邪できつくなって病院に行っても「36.5度、平熱ですね」で済まされてしまうのが悩み。

 

 この、爬虫類のような体質がALSの進行を緩やかにしているのかもしれない。

 

 そういえば、先日読んだ『サイコパス』(中野信子)に、徐脈の人間は心拍が上がるのが遅いため、他者と感情共有しづらいという記述があった。感情を刺激する出来事を複数人で共有した際に、心拍上昇が噛み合わずに共感できないのだという。これは以前書いた自身がアレキシサイミアではないかという疑いともリンクする。

 

 また、頭が大きいため、脳の余白が大きいというのも未だに手足が動くことに関係しているのかもしれない。出産時に、逆子だったこともあったらしいが、頭部が大きかったせいで帝王切開になったという。確かに他者よりも頭は大きい方だ。それに伴って脳の体積も大きく、脳神経が損傷しても代替できる候補が多いのかも知れない。死後に脳検体する予定なので、これは死んでみないと判らないが……。