昨日、半年ぶりに映画を見に行ってきた。


勿論、山田洋二監督の「小さいおうち」や。


やっぱり、おもろいなあ、と云うよりいまどきの映画って人間の本当の姿を描いた作品などあらへん。


本番が始まる前の予告編をいくつかやったが、全部、破壊したり、殺したり、騙したりみたいな作品ばかりや。


今の人って、ほんまに誰もがこんなことを考えているんやろうか。


まあ、わしらも若い頃、時代劇で、切った、張ったというのをよう見たが、それでも今みたいに破壊し尽くしたり、皆殺しにするなんてのは無かった。


会っても見たいとは思わんかった。


どうして、最近の世間はこうなったんやろ?


最近の映画人って、この事を不自然に思わんやろうか。


もっとも、全然いないってことではないらしいんやな。


女性監督で、荻上直子さんと云う監督がいるんやけど、この人の作品ってみんなおもろいんやな。


まあ、みんなって言ったって、テレビで放映された作品3本やけど、すっかり好きになった。


どんな作品?「かもめ食堂」「めがね」「トイレット」や。


内容は、ごくごく身近な事で、この映画を見てからわしの生活のあり方が変わったような気がする。


まあ、そう云っても、わざわざ映画館に足を運んでみた訳ではないから、荻上さんにとっては毒にも、薬にもならんけどな。


ただ、この傾向を見ただけで、日本の男ってのは頼りにならなくなっているんやろうな。


ところで、山田洋二監督の「小さなおうち」やけど、わしより一昔ほど前の時代の事やけど、あの頃、人はどのように考えていたやろうか。


まあ、正面的にああいう言動をしたら即刻国賊という事で引っ張られたやろうな。


その背景には、みんな・・・・、いや、百姓だけだったやろうか、とにかく、みんな貧乏やった。


そやから、飯を食うこと以外に考えが及ばなかったんや。


ただ、よくよく考えて見ると、もしこういう事が出来たらと心のどこかで思っていた様な気もするなあ。