昨日、半年ぶりに映画鑑賞に行ってきた。


前回は山田洋二監督の「東京物語」やったが、今回は宮崎駿監督の「風たちぬ」やった。


普段からあまりアニメ映画は見ないけど、この映画は別や。


というのも、わしの時代とは少しずれているけど、会社、建屋、街並み、地名、風景、人の動きなど、わしが実社会の出たころとほぼ一致していた。


何や、妙に身につまされる思いで見た。


最近の映画って、予告など見ても無茶苦茶にぶっ壊し、無茶苦茶にぶっ殺す映画ばかりやろう、これでおもろいんやろうかと思っていた。


今度も、兵器である軍用機の開発であり、当然、戦争なども描かれるのかなあと思っていたらさすが宮崎監督、美しい空想の世界やった。



この映画で描かれている工場などはちょっぴりわしなんかにも関係があり、わしらが入社当時は戦前に建てられた木造ののこぎり屋根の工場でえらく懐かしかった。


それから、ヒロインの女性が住んでいる場所も「登戸」という駅名の看板が見えたが、ここもわしらが新婚当時住んだ駅の隣駅やった。


それにしても、この映画で描かれる風景が何と美しい事か、まあ、これがプロだから当然雇い思われるかもしれないがかれこれ百年の前の風景やでえ。


何となく、もう一度昔に戻りたくなったなあ。