晴れ、ときどき自遊人

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出会いは一度きりでも、心にはずっと在る。

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海の次は山へ。

この日の宿『酸ヶ湯温泉』が山の上(八甲田山近辺)だったこともあり、弘前から先はレンタカーで巡ることにした。17時。まだ日も高かったので、少し遠回りをして十和田湖・奥入瀬エリアへドライブに出発。

感想、山も最高。

ドライブ湖①

湖②滝

奥入瀬

奥入瀬

「This is サイコーに気持ちいいHONDA!」、「湖でかい!川だ!滝だ!」と延々、唯一の話し相手である相棒の車に話しかけてしまうほどMax ハイテンションだった。

あんまりにも美しいので、恋に落ちてしまった。次回は紅葉シーズンに会いに来よう。


【メモ】
・弘前市内から十和田湖まで約1時間。(道が空いていたこともある)

・山道でも道幅が広めなので運転初心者でも可能なコース。

・よそ見運転とスピード出し過ぎ注意…。

・名物のB級グルメ「十和田バラ焼き」は…普通のお味。(肉とタマネギを甘辛い焼肉ダレで炒めた一品)


東北の電車旅(初級編)といえば、「五能線」は外せないだろう。青森県の日本海側を走る人気のローカル線。

一方には大海原、一方には雄大な山々。その間を走る小さな電車。初めて知ったのは、駅貼りのポスターだった。自然の造形物と人間のそれとの歴然たる差を見せつけるような風景に目を奪われ、いつかは乗りたいと思っていた。

五能線は秋田県の東能代駅ー青森県の川部駅の区間を指す。その五能線経由で秋田駅-青森駅(弘前駅)を結ぶ臨時の快速列車「リゾートしらかみ」が観光客に人気が高い。

秋田から弘前までリゾートしらかみ3号に乗車。時刻表を見返すと11:01発、15::52着。(実際は電車の通過待ち等で20分ほど到着が遅れた)実に、5時間乗車していたことになるが、期待を裏切らず見所満載。ビール片手にその超大作を満喫した。

五能線

海岸沿

(実際に、車窓から飛び込めそうな程、海岸沿いすれすれを走る)


海岩

(沿線の名所「千畳敷」では15分停車し、観光を楽しめる)

りんご畑
(弘前に近づくにつれ一面リンゴ畑の光景に。白い花が咲き誇っていた)

バスケ

(能代駅ではホームでシュート大会!元バスケットマンの私は辛うじて成功)


三味線
語り部
(海沿いを抜けた後は車内イベント。津軽三味線の生演奏や、津軽弁の語り部実演)

こちらリゾートしらかみ号、さすがは観光トレインとあって景色以外にも乗客を楽しませる工夫が沢山準備されていた。また車窓から外を眺めていると、道行く人々が皆こちらに笑顔で手を降っていた。地元とともにあるに電車、その存在に心が温かくなった。

今回は駆け抜けるだけとなったが、世界遺産の白神山地をはじめ、「わさお」や土偶など名所も沢山あるこの地。次回は沿線に滞在しゆっくり観光を楽しみたい。


【メモ】
・全席指定席。海側の窓側はA席。指定席券は早めに予約を。

・乗車券は「五能線フリーパス」購入を。2日間五能線が乗り放題で3700円。(リゾートしらかみの乗車には別途、指定席券が必要)片道使用でも若干お得。

・イベントは1号車先頭で開催。私は4号車だったが乗客が少なかったので車掌さんの許可を得て1号車に移動して鑑賞。(※電車によって開催場所は異なるので要確認)

・夕暮れ時や冬の雪景色もまた美しいに違いない。

・車でこの地を訪れ、電車込みの風景を写真におさめるのも楽しそう。


料理自慢のお宿。川蟹コースと山菜コースで迷ったが、名物ということで前者を選択。蟹みそをみて早々に日本酒へ。

夕食川蟹

こいさけ

裏の川で穫れるという川蟹は、濃厚なみそと甘い身(茶碗蒸しで食べた)が美味しかった。確かに蟹も良かったのだが、それ以外の料理の方がより強く印象に残った。

湯葉刺し、採れたての山菜、野菜料理、大綱薇貝焼きや鯉の甘露煮など名物田舎料理まで。これぞ地産地消の食体験。派手ではないが、しみじみと広がりゆく美味しさに舌鼓をうった夜だった。

しかし、これだけでは終わらなかった。本当の感動は翌朝やってきた。

朝食1

朝食2

いぶりがっこ、温泉卵、自家製お豆腐(超絶美味!)、お味噌汁……、まさに「ご飯がご飯がすすむすすむ、おかわり」状態。

何より、白いご飯が美味しすぎた。さすがは米どころ秋田、である。2週間たった今でも、「あの、素晴らしいご飯をもう一度…」と思い出される。

とある人から「秋田県はどうにも地味で…」と嘆きを聞いた。(後日、東北6県で観光客が一番少ないという資料をみた)私自身も(恐縮ながら)今回の旅で秋田の話はこの宿だけだったりする。

それでも、こちら樅峰苑さんが秋田の魅力を誠実に、自信を持って伝え続ける。しっかりと教えてもらった。紅葉とお米と温泉を楽しみに、秋から冬にでも是非また再訪したい。

宿

山風呂


風呂は内湯と露天の2つ。泉質は、ナトリウムー塩化物強塩泉。鉄分が強いらしく、何とも言えない匂いと黄濁色が印象的。入浴後は、「つるつる」というより肌にはりがでたよう感じた。さすがは秘湯、なかなかユニークな温泉体験だった。


大正時代、大正浪漫、『はいからさんが通る』。

昭和の一つ前、1912年から1926年の15年間である。期間は短いが、明治の文明開化が華やかに咲き乱れた時代、と歴史の授業で学んだ記憶。その、今からおよそ100年前に、時空を越えタイムスリップできる宿に泊まった。

当初、秋田では乳頭温泉を考えていた。しかし、予想以上の人気で宿がどこも取れなかった。(湯治場としても有名なこともあり、時期に関わらず年中賑わっているらしい)代わりの面白い宿はないかと探し「日本秘湯を守る会」という、何だか凄い名称を持つサイトで見つけた。

秘湯


それが、強首(こわくび)温泉、樅峰苑(しょうほうえん)。

宿


荘厳。貫禄。(名前も凄いが)その圧倒的な佇まいに、着いた途端、魅了された。

元々は江戸時代に興った豪農の住まいという。現存の建造物は大正6年(1917年)に完成し、以来一切をそのままに残す。国の有形文化財にも登録されている。


廊下2廊下

一度も張り替えていないという襖。歩くと、みし、みし、木の軋む音が心地よく響く廊下(ぴかぴかに磨き上げられている)。飽く事なく館内を見回っていると、いつの間にか夜の帳がおりていた。辺りからは、“カエルの歌が聞こえてくるよ”。

夜


さあ、楽しみにしていた夕食の時間。

秋田に入る前に、山形で蕎麦を食べておきたかった。

できれば、“そば街道”と名高い村山か新庄に寄りたかったが、時間と電車の都合で断念。鶴岡で探すことに妥協。湯野浜からバスで鶴岡駅に着くと、駅前は地元の祭りで賑わっていた。

天神祭天狗

ししまい

おばけやしき

親子


なんだか懐かしい光景を横目に、目指すは蕎麦屋。google mapで見つけた「蕎麦福」さんへ。駅から距離があったのでレンタルサイクル(無料)で向かった。

そば

わさび

当たり。

暖簾をくぐるとまず、作業場で蕎麦を打つ若い男性(結構イケメン)の姿が目に入った。立派な石臼も見え、ここは、と確信。優しい笑顔のお母さんに板蕎麦を注文し、待つ事しばし。打ちたてひきたての蕎麦が運ばれてきた。

実に、新鮮なお蕎麦。少し表現が変だが、非常にみずみずしかった(決して水っぽいわけではない)のである。香りまで爽やかで、美味しさのあまり大盛りをぺろりと一瞬で平らげた。


蕎麦福そば(蕎麦) / 鶴岡駅

昼総合点★★★☆☆ 3.7



大満足。未練を残さず、いざ秋田へ。

鶴岡