こんにちは。
これまで、ミツバチの生態、ミツバチ産品の効能などについて
見てきました。
こんなに自然の恵みのお裾分けをしてもらっている、それも30日しかない命のミツバチが今、
世界中で死んでいる!というのは新聞やネットで見聞きしたことがある人もいると思います。
ミツバチがいなくなると・・・、人類は4年で滅びる、とアインシュタインが言ったことが、
近年脚光を浴びています。
なぜなら、ミツバチの大量突然死が世界中の養蜂家から報告されているからです。
続きは後程・・・で、話は飛びますが、
先日、お友達の7歳の息子さんもこのブログを読んでくれているという嬉しいコメントをもらい、
ぜひ沢山の子供たちに興味を持ってもらいたいと思ったので、
是非親子で見てほしい映画をご紹介します。もちろん大人だけでも楽しめます。
ディズニー映画のBee Movieです。 5年ほど前の作品で、日本語版DVDもあります。
Wiki Pedia : ビームービー (BEE MOVIE)
日本語版は見ていませんが、テンポも色彩も良く、なによりとても教育的なのが良いです。
英語版は、You Tubeで全視聴ができます。リンクはこちら: Bee Movie Full movie in English
ミツバチの世界を全て忠実に表現しているわけではありませんが、巣の中を工場にみたてた
イメージなどがとても面白い想像力だと感心しました。
子供も何度でも見たい、と思える楽しいアニメですので、是非一度ご覧ください。
さて、この映画が伝えたかったこと、それは
ミツバチは私たち人間の生活に欠かせない存在であるということ。
まさに、アインシュタインの言葉を説明しているのです。
ミツバチがいなくなると、なぜ人類まで滅びるのか。。
簡単に言うと・・・
ミツバチはハチミツを作るだけでなく、花から花へ、飛び回っている間に、
受粉という大事な役割を生態系の中で担っています。
受粉をするミツバチがいなくなると、野菜や果物、穀物など我々の食べている
食物の連鎖が機能しなくなり、花が咲かなくなり、木は枯れ、森は土地の水分を吸わず
自然災害が起こり・・・、食糧難が起こり・・・、と言う惨事が起こるからです。
ではなぜ今ミツバチがいなくなっているのか。
一番の原因は、農薬にあると言われています。
「ネオニコチノイド」という名前を聞いたことがあるでしょうか。
ネオニコチノイド系の農薬は、90年代世界的に急速に普及したもので、
農作物に吸収されやすく効果が長持ちするため、農家を中心に好まれてきました。
公園や森の害虫駆除にも使用されているそうです。
2000年初頭から各地で、働き蜂が外に出て行ったまま戻って来ず、
数か月後に巣ごと全滅する現象が起きています。
ミツバチは、巣に毒を持ち帰らない習性を持っており、巣を守るために、
自身が毒に侵されると巣に帰らずに、外で死ぬようにできているそうです。
けな気ですね~
近年、ヨーロッパでは危機感を募らせた養蜂協会などの働きかけ、ロビー活動の結果、
EU議会で2013年ネオニコチノイド系の農薬の販売、一部使用禁止が決まりました。
完全になくなったわけではありませんが、確実な前進ではありました。
現在日本でも農業の現場から少しずつですが、農薬への疑問が広がり、
有機、無農薬の活動を始めている方たちもいらっしゃいます↓。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/food/farmers/
有機農業生産者を応援する活動↓もぜひご覧ください。Bee my Friend活動 By グリーンピースジャパン
中国ではすでに、受粉をするミツバチが不足しているために、
人手で受粉作業をしている農村地区が多くあるという、衝撃のドキュメンタリーもありました。
ミツバチが安心して生きられる自然な土地を残していきたい、
しかし採算を取るために農薬は必要だ、という現実があるのも事実です。
それは、デフレ社会が、そしてわたしたち消費者が作ってきた現実、
それでも、良いものには価値を見出し対価を払う、その土壌ができているのも今の日本だと思います。
世界で2番目に農地の農薬濃度の高い日本。
都会に育ち、農業が身近ではなかった私も、ハチ達から農薬が自然界の営みに与える
影響を学び、危機感をもちました。
多くの人が農薬の恐ろしさを知って、さらに無農薬の農作物の美味しさを知って、
この先、低農薬、無農薬農業が活況、主流となり、クリーンな土地が増えていくことを祈りつつ、
身近にできることからしていこう、と思うこのごろです。
それでは、今日はこの辺で。
また来週。
CIAO~