あふれる信号で感覚を遮断し


あふれる思想で考えを遮断する


情報の海で溺れて沈み続ける


そうして一日が過ぎていく


私がゆっくり死んでいく


目が醒めたら考える


私の今は私が作ったものなのか


それとも誰かの思想の受け売りなのか


私ならどう考えるのだろう


私なら何をするだろう


私らしくあるために


私を考えて私になりきって


ゲシュタルト崩壊さえも普段通りになった時


やっと気づく


こうして誰かの思考や思想を咀嚼して


私が作られていく


私らしくなんて存在しなかった


何をしても何に悩んでも


何に憧れても何を嫌がっても


私にしかなれないのだった


悲しくも嬉しい唯一無二


私の人生


ただ続いくストーリー

もくもくもくもく


くもくもくもくも


モクモクモクモク


雲雲雲雲


厚くてくすんだ色


お空を綿で蓋された


だけどなんかちょっと明るくて


上でピカピカしてる太陽を


想像して気分を上げてみた


昼下がりの電車に連れられて


でも電車を降りたら雨アメあめ


やんなっちゃった


やんなっちゃった


ざーざー降ってる


空が泣いてるっていうけれど


ちょっと明るいから


きっとこれは笑い泣き


もしかしたら嬉し泣き?


ならいっか


楽しくて嬉しくて


泣いてるのなら


こっちもちょっと嬉しいな

夜の奇跡を探している

 

浜辺をゆらゆら

 

高台をふわふわ

 

そうして灯台にたどり着いた

 

ボクはヒカリに誘われて

 

大きな導き手に誘われて

 

ここでもない

 

夜のキセキを探さなきゃ

 

どこだろうどこだろう

 

あっちかなあっちかも

 

北に向かってひゅらひゅら

 

もっと高くもっと向こう

 

次なる旅の先には

 

とっても偉大な先導者

あなたが好きだと言っていた音楽

 

もう二度と聴けないのかな

 

あなたとよく見た映画を3年ぶりに見たけれど

 

また思い出が視界を奪っていった

 

あなたからもらった手紙を捨てられず

 

終わりゆく夏とともに抱きしめた

 

雨粒に葉を濡らし散らしつつある桜

 

来年も見ようと笑顔の約束が孕んでいた

 

あたたかさもまた散っていく

 

冷たい雨は温度を奪い

 

想いを未練に塗り変えた

 

心配してくれる家族のために

 

同じ生活を繰り返すけど

 

初めての恋

 

初めての愛

 

誰かと育んだぬくもりも

 

静かに消えていった寂しさも

 

私達だけの初めて

 

何年経っても忘れられない

 

やがて雨は5回目の凍える季節を連れてきた

 

私は今年も毛布を探している

 

毛布が無いと泣いている

 

時の残酷さにやられて

 

あなたの顔すらセピア色になってしまった

 

なんで今さら涙が

 

苛立ちながら家をでる

 

かつては綺麗だったろう新雪も

 

踏みつけられて汚れている

 

白と黒と茶色

 

私の記憶に寄り添ってくれる色

 

この優しい雪があの残酷な雨になるように

 

世界がただ循環していくだけなら

 

抗って取り残されている私と違って

 

あなたはもう

 

新しい命となり芽吹いているのでしょうか

 

叶うのならもう一度だけ出会って

 

笑顔の約束を一度だけ

 

白い太陽は薄暗く

 

冷ややかに輝いてる

疲れきった帰り道


僕の前にその人は突然現れた


「少し、お話ししませんか」


そばには空席が2つ


用意されたように並んでいた


「いいですよ」


目の前には身長よりもずっと大きな窓


燃える空を見上げながら


話は始まった


「あなたは神を信じますか」


慈愛に満ちたと修飾されそうな微笑み


何分経ったろう


いつのまにかそんな話になっていた


神


それは超常のもので全知全能で


世界を生み出したそうだ


「信じる者は救われる」


「私は迷った時神に祈り


良い方向に行けた」


救われるらしい


祈れば信じれば救いを求めれば


動きをやめかけていた頭を必死に働かせて


なんとか話題を避けてにこやかな別れを迎えた


神か


救われるのか


次第に横切る風のスピードが上がる


ふざけるなよ


何も知らないで


歩いてきた道が苦しみが悲しみが


全て試練で苦行で救われるべきものだと


否定されたら僕は


俺は何のために生きてるんだ


荒い不規則な呼吸音


いつぶりか全力で走っていた


今日の辛さもこの汗も昨日の涙も明日の疲弊も


無い方がよかったなんて認めない


俺は弱いから心を痛め共感を求め


癒しを願い未来を拒んでしまうけど


救いも求めてしまうけど


言葉も交わしたことがないどこかの神に


がんばったね、なんて思われたら


悔しくて悔しくて


神に手をあげてしまう


家が見えた


帰る場所がある


御伽話を信じるかは自由だが


俺は絶対に認めない


別れ際に自分が言った言葉を噛み締める


「こんな救いのない世界でも


僕はこのままがいいかな」


これが精一杯の神への叛逆だった

あなたが好きです。

そう何度告げただろう

あなたにきっと届くと信じて

やっと受け入れてもらえた

そう喜んだ矢先のことだった

 

私が心から軽蔑し大嫌いな人。

いくつもの恋に見せかけた遊び

相手のことを本当に大切に思う人達を悲しませた

それなのに一言も釈明せずに

ラブソングがもてはやされる詐欺師

 

あなたはその人と仲良くしていた。

一緒に歌っているところを見てしまった

あんなにも楽しそうに

 

私は歌が大好きだった。

曲は作る人がいて歌う人がいてこそだった

だから誰が作り誰が歌っているか

それこそが大前提として最重要だった

だから世間にバレないよう歌い続けるあの人が

ただただ気持ち悪かった

 

それで私は。

 

私はわかってしまった。

多くの人は誰が歌っているかなんて

さして興味が無いことを

耳に残れば感動的であれば

周囲の人が好きであれば

曲が好き歌が好きと簡単に口にしていた

 

私はわかってしまった。

大嫌いなあの人を遠ざけようと

大好きな人を少しの間だけ避けたら

好きというのは必要不可欠ではなかったことを

嫌いは意地でも熱を持つのに

好きは好きのまま冷凍保存できてしまった

 

それが私はたまらなく悲しかった。

人生全部を背負って言葉を音楽を紡ぐ人達は

消費者という享受するだけの人間に

その覚悟を噛まれもせずに飲み込まれるのか

喜怒哀楽も経験も自分を形作る全部を使って

擦り切れるほどに輝く人達を

見てきた人間でさえも

歌に対し人という存在を軽視してしまうのか

 

私はたまらなく悲しかった。

一生をかける思いで好きになったのに

想いを続かせようとするがあまり

常に熱を持つことを求めなかったのか

両の手で抱えるには大きすぎる好きを

横に置いて抱きしめていたから

想いをそのままにそっと離れることも

容易くなってしまっていた

 

好きってなんだろう。

嫌いってなんだろうか。

私は何にそこまでの執着をしているのだろう。

今の私にはあなたに愛を歌う資格はありますか。

あなたに出会って3年半

 

もう会えなくなるには

 

少し早すぎる気がした

 

翼を広げ羽根を2つ頭につけ

 

新しい始まりへの地図をその手に握りしめて

 

どこへ飛び立ってしまうの

 

忘れてしまうのが怖くて

 

忘れられてしまうのが怖くて

 

私は泣いてしまうけれど

 

世界は繋がっていて

 

顔も名前も忘れてしまっても

 

すぐに見つかると大切なあなたが言うから

 

あなたの言葉を信じて

 

あなたを信じて笑顔で見送った

 

お別れのその時までに

 

何回さよならとまたねを伝えられただろう

 

さよならに少しずつ慣れるためというように

 

なんどもなんども

 

カタチを変えて

 

一生懸命に届けてくれた心からの言葉達が

 

さよならでほどけそうになった糸を

 

さよならで新しく繋げてくれている

 

ありがとう

 

言葉と思いを伝えてくれて

 

そのままのあなたで存在してくれて

 

私の心の足跡に花を咲かせてくれて

 

あなたがいたからこれまでに光が差した

 

意味をもらえた

 

自分を少し好きになれた

 

なんどもなんども

 

あなたの透き通って耳心地の良い

 

声で歌声で世界は変わった

 

これから行く先でもたくさんの人達に

 

愛されるでしょうあなたに

 

心からの感謝と祝福と祈りを

 

Good bye and Good luck!

私は天使


かの天から使わされた存在


だから多少のことで怒らない


私は天使


慈愛に満ちた女神様と共にいた存在


だから多少のことであなたを嫌いにならない


私は天使


純白でいずれ美しい羽を授かる存在


心を砕かれてもいつか自由になるから大丈夫


私は天使


正義で生まれ育った清い存在


悪魔なんか心に宿らない


私は天使


私は天使


私は天使


神様が作られたこの世界を愛しています


たとえそれが享楽であったとしても


これは苦しみや痛みなどではなく


生かされていることを忘れないための優しさ


大いなる愛に感謝を捧げます


この地を愛しています


そこのあなたも愛しています


私は天使なのですから


この心も本物の愛を持つための感情


憎しみも怨みも嫉妬も絶望も虚しさも


穢れた心を殺してこそ初めて


生きることの許しを得るのです


きっとそれが正しいのです

あなたと出会ったことが偶然だとしたら

 

あなたが今私が見ている世界にいないのも


偶然なのでしょう

 

見慣れすぎていた通学路

 

通勤とは逆方向で

 

忘れていたのに

 

足を踏み入れたときには景色が滲んでいた

 

肩を風が追い越して気づいたことは

 

私は時間に連れて行かれたということ

 

4月の風は曖昧な記憶を運んでくる

 

あなたの寂しそうな顔は覚えているのに

 

一番よく見ていたはずの笑った顔は

 

どんなだっただろうか

 

別れの時何を話しただろう

 

あなたは笑っていたのかな

 

何よりもあたたかかったあの空気が

 

心に舞い込んできた気がした

 

だけど今は少し冷たくしみてピリリとする

 

生きてきた時間のなかで

 

あの偶然は大切なものだったと

 

栞を挟むけど

 

もっと時間が経てばきっと

 

もっと薄れてしまうのかな

 

あの時変えたくて忘れたくて必死になった

 

寂し気なあなたの顔が

 

今はたったひとつのあなたのカケラ

 

 

私も風に乗ってあの空を渡れば

 

またあなたに巡り会えますか

 

空になったお酒を片手に

 

この歳でまだこんな話をしているねと

 

笑いあう夢が叶うのでしょうか

 

 

夕焼けに染まる私はまた風に煽られて

 

あなたを少しずつ忘れていく

がんばっている人間に

 

「がんばれ」

 

と伝えることは

 

どこか罪だと感じていた

 

「いけ」「いいぞ」

 

そのほうがいいだろうと

 

考えていた

 

考えていたのだが

 

もうすべてが嫌になって苦しい僕は今

 

「がんばって」いるように見えるのだろうか

 

もし見えるのなら

 

「いいぞ」と言われ何をどう続ければいいのか

 

もうやめたい

 

人生すべて投げ出して

 

一生膝を抱えて泣いていたい

 

でも完全に逃げだす強さもない

 

いっぱいいっぱいで

 

物語も言葉も何もかも

 

浮かばなくなってしまったガラクタ

 

心はまだどうしたって子供で

 

逃げれるとことまで走った後は

 

愛をくださいと

 

目を閉じ耳を塞ぎ

 

閉ざすことができなくて

 

人一倍開けっ放しの心を隠すように

 

うずくまっている

 

たすけてと心で泣き喚くことしかできない

 

僕にとって愛されることは

 

助けてもらうことだった

 

そして

 

まだ僕は「がんばれ」を欲している

 

無責任な「がんばれ」もまた

 

ひとつの応援の形だと

 

そこに心があるかどうか

 

ただそれだけが重要だったのだ

 

大切なことたちを

 

暗闇で嗚咽を漏らしながら気づいたところで

 

僕を好きでいてくれる人が

 

もう誰もいないところまで逃げてしまった