勤勉だと世界からもてはやされていたはずの日本人がなぜ学ぶ意欲をなくしているのか、歴史的な背景から説明し、もっと哲学を好み教養を持って生きようと、若者に向けて発信している一冊です。

内容。

まず若者が学ばなくなった理由を、尊敬--リスペクトを無くしているからだと考えています。

インターネットではそれなりの情報が無料で溢れ、テレビでは知的なイメージを持つ大学教授などをこけにし、知識を有することにリスペクトをなくし、学ぶことへの意欲が低下していったのだと結論づけています。

ただこの意欲の低下は、今に始まったことではないのです。

戦前と戦後の若者を比べても起こっています。

原因は「アメリカ化」にあるとしています。

戦前はヨーロッパから輸入された哲学が日本への影響が高いのですが、敗戦を機にアメリカ文化が輸入されるようになり、

アメリカの若者文化の象徴である前時代への考えに「ノー」を表明しよう活動が流行り、伝統的な知であるヨーロッパの古典主義が興廃していったとしています。

ただし、アメリカ文化を認めないと主張しているわけではありません。

彼らのフロンティアスピリットやインディペンデントな気概、チャレンジ精神などは称賛しています。

問題なのは日本に根付く際に、中途半端だったからであるとしています。

そして、若者に向けて、読書を通じ、哲学を学び、教養を身につけなさいと説いています。

哲学を学ぶメリットは、自分の思考の基本スタイルを作ること、

つまり自分の基礎を固めることになり、強靭な精神を持て、経営者のような負荷のかかる仕事をする立場になったときに非常に有効になると語っています。

感想。

会社に入ってからというもの、本体がU.S.にあるせいか、どうも頭の中がお金のことで占められるようなっていました。

やっぱりなんでもかんでもアメリカ思考万歳では(少なくとも品質の点では最低だ)、世の中うまくいきませんね。

もっと哲学に触れて、深さのある人間を目指して邁進していこう。