「ショパン /バラード第1番」
三分の一ほど譜読みしたところで、どうにも
気持ちがついていけず、とうとうそこから進めなくなってしまった。あまりにも練習する気になれない。こんなことは今まであまりなかった(もともとあまりバリバリ練習するほうでもないけれど)。
この曲の前に、同じくショパンの「幻想即興曲」を弾いたときには、それなりに楽しく練習してひととおり弾けるようになったのに‥。
結局、ついにギブアップ。
「バラード第1番」は、私には難しすぎるのかも‥。いったん、違う曲で気分転換しようということになった。
悔しいというより、ちょっとほっとした。だってこのままだとピアノに向かうことすらイヤになってしまいそうだったんだもん。
それにしても、ショパンは置いといて、練習時間と気力の確保が難しい。毎日、夜は疲れてヘトヘトになっている。仕事、家事のあとに練習‥って、本当に好きな曲でなければ取り組めない。
月に2回のレッスンなのに、1日か2日しかピアノに触れないまま行くこともしばしばだった。これって、レッスンに通う意味あるの?レッスン料も高いのに、もったいないんじゃない?
そう思うことも何度もあるが、私はレッスンを辞めたいと思ったことはない。
練習しないで向かうレッスンは確かに気が重いけど、先生は本当にプロで、譜読みしていない部分でも少しずつでも進めてくださるのだ。
まずは右手、そして左手、指使いはこうで、ペダルはここで踏み変える‥。いつの間にか少しだけ、弾けるようになっている。
先生すごい。
私は楽しくなる。
そして、帰るときには必ず、次のレッスンまでにはたくさん練習して、今日教わったところをスラスラ弾けるようになろう!と思うのだった。
そう、毎回この繰り返しで今日までピアノを続けている。