あれから4年がった。
心身ともにボロボロだった私は、心臓の手術をして、20年以上勤めた仕事も辞めて、2年ほどゆっくり過ごしたあと、一年半前に再就職した。
2年という貴重な時間は、私をこんなに元気にしてくれた。そりゃ、多少の体の不調や、家族の悩みなどは普通にあるけれど、4年前に比べたらずっと自分を大事にする(甘やかしすき?)ようになったし、一日一日を大切に生きていると思う。
家族との時間も大切にしている。
新しい職場は、とても良い環境だ。
通勤しやすいし、オフィスもキレイで、広い。
そしてなんと言っても、人間関係が良いのだ✨。職場の人たちは、みんないい人で大人な人ばかり。仕事もものすごくデキるし、いい意味で緊張感がある。それでいて雰囲気が良く、高圧的な人や、気分で態度が変わる人など、理不尽な人は一人もいないのだ。
ただ、コロナ禍真っ只中に入社したせいもあるのか、みなそれそれお互いに微妙な壁というか、目に見えない距離感があって、一年半経った今でも私は正直職場に馴染んだ気がしない。自分の居場所を感じていなくて、毎日、どこか寂しい気持ちを抱えながら仕事をしているのだ。
でもきっと、その距離感があるからこそ、お互いにいいところだけを見て、リスペクトして接することができるのかも。
唯一、腹を割って話せるのが、私と同時期に入社した、一回り年下の同期(?)の女性だ。
これがまた素敵な人で、仕事は超優秀だし、明るく社交的で、話題も豊富。頭も良く、いろいろなことをよく知っていて、話していてとても楽しい人なのだ。
本や漫画が好きな彼女に影響されて、私も今年は初めての作家の本を何冊か読んだりした(その話は別途また)。
私にないところをたくさん持っていて、うらやましい✨。
こんな風にして、職場でも刺激を受けながら、笑ったり、失敗したり、自分の人格のいたらなさや精神的な幼さに、落ち込んだり。
やっぱり、家にいるだけではなかなか自分が見えてこないかも。
人と接することで、自分の欠点が見えたり、人の素敵なところを真似したいと思ったり。この歳でも、ちょっとずつでも成長していけたらいいな。
それと、前職よりもワークライフバランスが取れている。仕事をしながら、語学とピアノのレッスンは、細々と楽しみながら続けている。
前職でのキャリアは手放してしまったけれど、2年間のリセット期間と今の生活で、もっと大切なものを手に入れたのかもしれない。