昨日、安倍首相は新型コロナウイルスの感染を防ぐために一世帯あたり2枚の布製マスクを配布すると誇らしげに語りました。自身が付けている、随分と小さめのあのマスクです。

 

 このマスクは使い捨てではなく洗えば再利用できるんだそうです。

 

 でも、ちょっとクビを傾げるのです。安倍さんは日本人の普通の家庭が2人だけと思っているんでしょうか。親子4人、5人、6人暮らしの家に2枚しか配らなければ、常識的に考えても2人しか使わないでしょう。

 

 と言うよりも他の人が、幾ら家族とは言え使い回しをしますか?

 

 

 

(朝日新聞 4/1 22:00配信)

『安倍晋三首相は1日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、洗濯して繰り返し使える布マスクを5千万余りある全世帯に2枚配る方針を示した。再来週以降、日本郵政のシステムを使い、感染者数の多い都道府県から順次配る。首相官邸で開かれた政府対策本部の会合で明らかにした。

 

 国内でマスクの品薄が続いているためで、来週まとめる緊急経済対策にその費用を盛り込む。首相は「急激に拡大しているマスク需要に対応する上で、極めて有効であると考えている」と述べた』

 

 

 

 エイプリルフールの日に発表したこのマスク話。どう考えても冗談か、人をバカにした話だと思うような計画です。

 確かに日本の全世帯は5000万。その家庭に2枚ずつ配れば1億枚で、政府が緊急に調達したと言う事かも知れません。

 

 ですが、家庭の和を乱すような今回のマスク配布はとても国民が<流石に我らが日本の首相はよくやった!>と喝采を飛ばすとは思えません。

 それよりもむしろ、<これが日本の国力なのか!><こんな態じゃあ、感染拡大を防ぐのは夢のまた夢だな>と、考える様な気がします。