私は以前から中国や韓国の観光客が激増してホテルを建設したり、中韓の観光客向けにシフトする観光地や観光業者に対して<本当に大丈夫ですか?>という警鐘の記事を本ブログで書いてきました。

 

 私が危惧を抱くのは二つの観点からです。

 

 第一は、彼らの習慣が我々日本人とは違い、飲食店でのマナーやホテル内でのマナー、そして観光地が“荒れる”事に対して不安があったからです。 

 確かに観光業者の方にとっては<観光客の数=儲け>と見えるでしょうが、その事によって同じ日本人観光客の足が遠のき、安定して利益を得られる常連客が離れる危険性を孕んでいると。

 

 第二は、中国や韓国の観光客の場合には“国策”によって、ある日突然旅行客がやってこなくなる危険性を常時孕んでいるからです。

 上の写真は長崎県対馬の免税店ですが、連日、韓国からの観光客が列をなしていたのに、今では閑古鳥が鳴いているそうです。

 

 

 

(長崎新聞 7/31 11:20配信)

『元徴用工問題や半導体材料の輸出規制強化を巡り、日本と韓国の対立が深まる中、国境の島・対馬市で韓国人観光客が激減し、観光関連業者が打撃を受けている。長崎県対馬振興局の調査では、特に団体客の減少が目立つ。長崎県の担当者は「事態がいつ収束するか見通せない。今後さらに減少する可能性がある」と危機感を強めている。

 県対馬振興局は30日、ホテルや民宿など島内宿泊施設25社に日韓関係悪化の影響を調査した結果を発表。それによると、宿泊者数は前年比5割減の施設が多く、8月は8~9割減の見通しという施設もあった。担当者は「7月から予約キャンセルが発生し、厳しい状況だ」と話す。

 日曜の28日昼。対馬市厳原町中心部にある免税品店「蔵」は韓国人観光客の姿がなく、閑散としていた。韓国・釜山市出身の副店長、金(キム)貞英(ジョンヨン)さん(30)は「普段、夏場の日曜なら1日50人は入る。朝に釜山から来るはずだった船が運休している」と肩を落とした。

 対馬市などによると、釜山から対馬への船便を運航する6社のうち、2社が今月から運休。3社が減便している。

 対馬で免税品店やスーパーなどを運営する対馬振興開発の武末裕雄会長(75)は「宿泊やレンタカーなどさまざまな業種が影響を受けている」と指摘。「釜山からの船便運休は対馬にとって蛇口が締められるようなもの。長く続くと島内の業者は干上がってしまう」と懸念する。

 釜山と対馬南部の厳原港間でフェリーを運航している対伸(対馬市)は8日から運休。波田政和社長(62)は「輸出規制強化の話が出て以降、予約取り消しが相次いだ」と落胆する。

 業者は一様に日韓関係改善に望みを託す。対馬市厳原町でホテルを経営し、対馬観光物産協会長も務める江口栄さん(64)は、李(イ)明博(ミョンバク)大統領(当時)が島根県・竹島に上陸した2012年を例に挙げ「当時は半年ほどで回復した。今回も数カ月で収まってほしい」と祈るような表情だ。

 一方、同市美津島町のホテルで支配人を務める30代の韓国人男性は、文(ムン)在寅(ジェイン)大統領の任期が残り2年近くあることを挙げ「韓国人客の減少は年単位で続く可能性が高い」と気をもんでいる』

 

 

 

 ところで。

 

 明日には日本政府が第2弾目の対韓貿易施策「ホワイト国除外」を閣議決定し、スマートフォンなどの製作に欠かせない3品目の輸出規制よりも更に大きな影響を与える可能性のある輸出規制が行われるかも知れません。

 既に韓国政府は明言していますが、仮に日本政府が予定通り韓国をホワイト国から除外した場合、今まで以上の報復的な措置が韓国政府から日本にとられ、恐らく今現在労働組合やムン・ジエイン大統領を支持する層が行っている日本製品の不買運動も全国規模で行われるようになるでしょう。

 

 上の対馬で見られる光景が他の観光地でも顕著になり、より険悪な状況が韓国内でも発生する可能性が高いのです。

 

 それは、在留邦人に対する暴行事件などの犯罪案件です。

 

 今の日本国内では日韓関係を冷静に見ている人がほとんどですが、仮に今後、ソウルや釜山など韓国各地で日本人対する暴力事件が発生した場合、日本国内でも反韓意識は激増するでしょう。

 かつての新大久保のコリアタウンに右翼の宣伝カーが押しかけて反韓ヘイトスピーチを行う様になるでしょうし、跳ねっ返りが在日の韓国人学生や日本に暮らす韓国籍の人に対する嫌がらせや暴力案件が発生するかも知れません。

 

 また、話を中国の<観光旅行客を政争の具>にする行為に戻しますと。

 

 意図的に観光客を政争の具として使う中国政府は、今日から台湾への個人旅行を停止させています。

 その理由は、香港で今行なわれている<犯罪容疑者の中国本土への送致>法案改正に対する抗議デモに台湾政府が支援する発言をして来たからです。

 しかも蔡英文総統は中国政府が台湾を統一するに際して<一国二制度>を仄めかしていることにも懐疑的なため、「香港での中国政府のやり方を見れば、彼らの魂胆は明らかだ!台湾に民主主義は無くなる」と言葉を強め、アメリカからの兵器購入なども進めています。

 

 この動きを牽制するために、今までわざと激増させてきた観光客を突然停止させたというのが中国政府の意図でしょう。

 

 同様の事は我が日本でも今後起きる可能性は高いです。

 韓国の観光客が激減していることを見ても明らかなように、政権というのは誰がいつその座に就くかで対外政策はガラッと変わります。

 目下、韓国の大統領は北朝鮮にシンパシーを抱く反日的なムン大統領ですから、自国の経済が沈没するかも知れないというのに、反日的な言動をとることで支持率上昇を狙うようなデタラメを平気でします。

 

 仮に明日の閣議で「韓国をホワイト国から除外」という決定がなされた場合、恐らく今までに無いような<大反日行動>が展開されることになるでしょう。

 そもそも安倍さんもどんな意図をもって明日の閣議で決めるのか分かりませんが、

8月15日という日は普段でも韓国にとって国民達が曾ての宗主国であった日本から解放された日として、植民地化された屈辱と克日勝利の気持ちを一気に爆発させるタイミングです。

 

 間違いなく、明日の閣議で日本政府が<韓国をホワイト国から除外する!>という決定を行えば韓国中で反日の火が燃え上がることになるでしょう。

 

 安倍さんはそれが分かっていて、明日、韓国を「ホワイト国から除外」する決定を行う気なのでしょうか。

 それとも、<お灸の効き目はあったようだから、一旦、様子を見ることにしよう>と言ってその決定を先送りにするのでしょうか?

 

 まだまだ日本人の多くは日韓関係の最悪の状況を見ていないと思います。

 もし、明日の「韓国をホワイト国から除外」が現実のものとなった場合、今の日本人が経験した事の無い日韓関係が始まるような気がします。

 

 しかし、日韓関係を正常な状態にするためには一度ガラガラポンッが必要だと言う声もあります。その声にも一理あります。

 但し、私個人としては余りにもタイミングが悪いのでは無いかと考えています。

 もし明日の閣議で予定通り「韓国をホワイト国から除外」という決定が発表された場合、反日大統領は絶好のチャンスと見るかも知れず、安倍さんの思惑を越えた反応が韓国内で起きる可能性をも考えれば、一度先送りにして彼ら反日活動家の意図を肩透かしさせるのが上策では無いかと思います。

 

 理屈が通らない相手に理を説いても無駄になるだけです。もっと巧妙な手段を講じるべきかと具申します。