毎日の通勤時間は、よほど強固な意志の持ち主でなければ、





無為に過ごしてしまう、日常生活のブラックホールである。





過ぎ去った日々は雲のように消えてしまうが、





ある時はまた現れ、しかも決して手の届かないものである。









最近、朝の移動車両に乗合わす1人の女性。





始発駅から乗っているのか、私が乗車する際には必ず座っている。





年の頃は20代半ば。美形である。





髪はショートカット、茶髪が赤みがかっている。





厚めの化粧ではあるが、浅黒の肌と、はっきりした目鼻立ちにはよくマッチしている。





こういう表現があるのかどうかは知らないが







「ギャル姐さん」という印象。







物怖じしない、芯の強い女性なのだろうと想像させるには充分である。





背も高く、体格もどちらかといえばガッシリしており、





出るところも、へこむところも申し分ない。







いや、「巨乳」だ・・・・・







大きめに開いた丸首のぴったりとした黒の半袖シャツ。





(私はこの伸縮性のある丸首シャツの名称を知らない)





白い薄手の若干フェミニンな上着。



(この上着も表現名称を知らない・・・)





彼女はエアコンの冷気弱いらしく、その上着は着用するのではなく





上掛けのように使用して居眠りをしているのが常である。





黒とシルバーのベルト、黒の股下の短い細身のジーンズ。





白のヒールの高いサンダル(で良いのだろうか・・)が、彼女の”シャープさ”を引き立てている





出会うたびに持っている、同じく黒い、ナイロン生地の非常に大きなバッグは、いつも中身が詰まって膨らんでいる。





彼女のような外見の場合、やはり職業は服飾販売関係なのだろうか、とステレオタイプな想像しか出来ない己の貧困さを呪うしかない。





さて何故、私がこれほどまでに彼女を観察してしまったのか?





私はどこかの元大学教授のような「特別な趣味」は持ち合わせていない。





彼女が美形だからといっても、声をかけ、なんとか接点を持ちたい、との思いもさらさらない。





しかし彼女には私を含め男性の、いや、女性も含めた視線を、文字通り「釘付け」にさせる理由があるのである。





それは・・・・・















(お知らせ)


本記事の続編、「エ・ロング・グッドバイ(下)」は公開日、未定です。
製作時、内容がカミさんにばれ、「下劣だから公開禁止」と言われた・・・

( ̄皿 ̄)



タイトルもパクリ?ですが、誰か分かってくれるかなぁ

( ̄ー ̄)ニヤリッ