公開当時高校生だった私がショックを受けた映画が「ウォリアーズ 」。


大都会ニューヨークの夜を占領するストリート・ギャング、そのボス殺しの容疑をかけられたチーム、

ウォリアーズの面々が自分たちの縄張り(街)、コニー・アイランドまで命がけで脱出する姿を描く映画です。

監督は「ザ・ドライバー」、「48時間」のウォルター・ヒル。ソル・ユーリックの原作です。

夏の夜のニューヨーク。ブロンクスの公園に集結しようとしていた、100組以上もあるストリート・ギャングの大規摸な集会が行なわれる。
力をあわせてニューヨークを奪いとろう、と気勢をあげている時、最大チームのリーダーが銃撃される。
罪をなすりつけられたウォリアーズに、ニューヨークの全グループが名を高めようと、地元ヘ帰ろうとする面々への追跡に立ち上がる、というストーリー。

私はニューヨークには行ったことが無いので分かりませんが、80年代までのニューヨークの危険度は物凄いものだったとニュースで聞いたことがあります。今でも危険な場所はあるのでしょうが..。
いわゆるストリート・ギャングも日本のそれとは比較にならないんでしょうね..。映画を見ていて本当に怖かったですから。

ただしこれはいわゆるハリウッド映画の悪いところ、”おもしろくなきゃ儲からない”って原作とは基本設定を除き、全く違うものになっています。

原作は79年に岡本浜江訳/講談社文庫で「夜の戦士たち」というタイトルで出版されています。
(私はその前の単行本を持っていました)

こちらではドンパチは無く、主人公少年の危険な一晩の冒険と、朝の到来=日常への回帰がドライに描かれています。
残念ながら絶版のようです。
映画はDVDが出ているのでスリルも求める方には良いですが、
青春の甘酸っぱさを再度体験したいチョイ悪おじさん、おばさんは
もし、ブックオフとかで目に付いたら間違いなく「買い」です。

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