人がぶっ飛ぶ方法は大きく分けて二つある。
一つは酒や脱法ハーブ、安定剤や覚せい剤などによるドラックを使用すること。
もう一つは生まれつきぶっ飛んでる人。これはある意味障害に近い。
オレの友人で生まれながらに完全にぶっ飛んでる人は二人いる。
一人はどさけんのニックネームで知られる男だ。オレは先日三年ぶりにどさけんにあったがやはり言ってることがめちゃくちゃ。借金により離婚し養育費をはらってるどさけんは現在ラーメン屋で働いているのだが、店長が同級生なのに怒られるらしい。怒られる理由も話を聞いていないから。多分、禁断症状の放心状態だったんだと思う。
俺がまだ十代のころ、どさけんを含めた友人たちと夜の海で泳いでいたとき、どさけんが「女来た!!」と叫んだ。俺たちは全裸だったので普通に隠れたのだが、どさけんの姿が見当たらない。
耳をすますとどさけんのうめき声が。なんとやらずの二十歳を迎えるほどうぶだったどさけんは、あわててテトラポッドの10メートル下に転げ落ちて動けなくなっていたのだ。みんな笑い転げてどさけんを助けようともしない。
そんなどさけんのチン○にまつわる都市伝説が後をたたない。しかし誰もどさけんのちん○を見たことがないのだ。唯一親友のTが小学生の時に見たところあまりの黒さに驚いたとのこと。
しかしどこからどのようにしてそんな都市伝説が広まったのか分からないけど、どさけんのちん○は極度の左曲り、それもブーメランのような。だからどさけんはセックスするとき横に挿入するとのこと。小型式ブラックブーメランというあまりにかっこいいニックネームまでついている。この都市伝説を知ってる人はかなり多いから本当にかわいそうだとオレは思う。
そんなどさけんは昔、強盗未遂事件を起こしている。夜中、茂みに隠れて女性に「動くな」といったところ悲鳴をあげられ逃走。そのあと包丁を隠さねばとてんぱり包丁をおっことしてしまい足につきささるという大惨事ならぬ自業自得。
もう一人、た○という男も生まれながらにおかしい。17才で酒の飲みすぎで肝臓を壊してしまったのだが同時に頭も壊れてしまったのだ。
たまにかっこつけておかしいふりをする奴がいるが、本当におかしいやつというのは平静を装う。しかし隠しきれないものなのだ。目がいってたり話す内容がころころ変わったりと。
オレはおかしいやつが好きなんだ。