オレの体には全身にタトゥーがある。それを見た奴がよく言う言葉がある。
「私も彫り師の知り合いがいて安く彫ってもらえるんだけど子供とか仕事のことを考えてやめた」。
オレはこれに似たようなセリフを何十人もの人から何十回と聞いた。
オレはそんな馬鹿とは仲良くしないし、嘘つきだと思う。なぜそんな意味の無い虚勢を張るんだ?
本当の理由は、痛みが怖いか、金が無いだけだろう?それをさも誇らしげに「彫り師の知り合いが」などと言ったところでそいつらは一生負け犬なのだ。だいたいタトゥースタジオがたくさんあるこのご時世に彫り師さんなど珍しい仕事でもないし、刺青も珍しいものじゃないのだ。
役所の役員ですらタトゥーを入れれるのだから、タトゥーに驚くやつなんてのは、まだ刺青がヤクザの物だった江戸時代の人たちと同じ考えなのだ。そんな時代に取り残されたやつなんてのは負け犬もいいだけ負け犬なのだ。
それから、「彫り師を紹介して」と言ってくるやつもゴミだろう。インターネットで検索すれば迷ってしまうほどたくさん出てくるのになぜ紹介しなければならないのか?YAHOOで検索する知恵すらもないとでも言うのだろうか。そんなことを言うやつは紹介したとて刺青など絶対いれない。そんな馬鹿は金も時間も度胸もないのだ。
よく自称彫り師のチンピラがいるがあれは一体なんなんだ?オレの知り合いの狂犬と呼ばれて喜ぶH君なんか、自称彫り師に入れてもらった落書きを誇らしげに見せていた。そして一言「いやー海行ったら色はげちゃった」と。まさに狂犬らしい発言だ。
本物の彫り師さんに入れてもらった刺青は海に入っただけで色などはげないものだ。オレの刺青は全部同じ彫り師さんに入れてもらったが色落ちなど絶対しない。オレは入れたその日にごしごし体を洗うが色が抜けたことなんか一度も無い。日焼けも同様。日焼けなんかしたって刺青はとれないのだ。だから覚悟が必要なんだ。
それと汗が出ないなんて迷信もあるがあれは嘘だ。今は機械で彫るのが一般的なので時間もさほどかからない。よくチンピラが筋彫りだけの刺青を入れているが、あれはほんとのところ金が無いだけなのだ。筋彫りは痛いがすぐに終わるから金もそんなにかからない。でも色を入れるのが時間と金を要するのだ。
たまに「前は入ってたけどレーザーで消した」というもう救いようの無い阿呆もいる。
レーザーで消すのは入れるのより痛いし、入れる何倍もの莫大な金がかかるからまず嘘だ。そんなことを言うやつが金なんか持ってるわけがない。
オレの親友のMは最近ソープに行かないのでオレが「何でソープ行かないの?」と聞いたら「足の落書きが恥ずかしい」と言っていた。これはすごくまともな意見だと思う。