先日、業務提携先のご挨拶に金沢訪問してきました。毎年恒例でこの時期に伺っています。そうです。もう一つの目的は香箱蟹です。(香箱蟹:ズワイのメス)毛ガニ最強と思っていた浅井ですが、5年前からは金沢の蟹が最強の座となりました。これからの季節は食事がとても楽しみです。

さて、この時期特有の人事の方の悩みは、内定辞退ではないでしょうか。しっかりとこの時期にフォローしておかないと、早期退職の芽を摘むことができません。入社前に、特に内定者の期待値の操作が必要です。

夏前の内定者は、入社後に仕事のギャップに悩む傾向があり、
夏後の内定者は、入社後に人間関係に悩む傾向がある、
と考察しています。


夏前の内定者は、春から夏にかけての就活で、会社を選ぶという立場でもあります。主に会社を選ぶポイントは、業務内容、自己成長です。
この会社に入ったら成長できる!興味のある仕事ができる!といういわゆるキラキラ入社です。タスク志向でもあります。この層は入社後に理念とはかけ離れた現場のありように、心が折れて早期離職が目立ちます。

一方、夏後の内定者は、一種のあせりが生じた就活時期で、業務内容では選べる立場ではないので人で選ぶ傾向が強まります。人間関係志向とも言えるでしょう。この層は入社後に人間関係がうまくいかない、上司や同僚と関係値が築けないとなると、早期離職につながります。


このリスクを減らすために、期待値の操作が必要です。

例えばあなたが高級レストランに行ったとします。そこでお粗末な対応をされたらがっかりします。高いお金を払えば、良いサービスを受けるのは当然だと期待値が高くなるからです。
一方で、ファーストフード店に行って、特別なサービスを受けなくても、そんなに気になりません。期待値がそもそも低いからです。
コンビニで買い物をして、店員さんがとても印象がよく丁寧だったら、すごく得した気分になります。これは期待値が低い状態で、期待値を上回ったからです。

新人は当然期待を胸に入社してきます。
なので、
・そこまで期待してはいけない
・大変なこともある
・人間関係でも悩むことがある

ということを伝えて、期待値を下げる必要があります。

入社のコミットまでは、期待値を上げないと承諾は取れませんが、上げっぱなしだと、入社後に「こんなはずじゃなかった!」なんてことがありますので、含めて今のうちに会話することが大切です。

ご参考ください。