生産性を向上させる。巷で盛んに言われている言葉ですが、生産性とはそもそもどのようなものか、簡単に解説します。
生産性は、投資(投入)と産出量で考えます。生産性=output/inputo
労働力の生産性を図るには、分母を従業員数にする。
資本の生産性を図るには、分母を資本にします。
一般的に労働生産性の算出には、付加価値額を使います。
ただ付加価値額というのはさまざまな見解があり、明確な定めがないのが悩ましいとこです。
なお、中小企業庁ではこのように定義されています。
付加価値額=経常利益+労務費+人件費+賃借料+支払利息+租税公課+減価償却実施額-受取利息配当金
外注費などはこれに含まれません。企業の外側であるためです。自社でどれだけの価値を生み出したのかが、付加価値額です。
労働生産性(%)=付加価値額(円)÷従業員数(人)
もう一つは資本生産性です。資本投資効率とも言えます。
これは、算出に活用した固定資産と付加価値額を見比べます。
建設仮勘定、いわゆる建設の手付金などは固定資産に計上されますが、付加価値の算出に寄与していないために控除します。
資本生産性(%)=付加価値額(円)÷夕景固定資産(円)-建設仮勘定(円)
うーん、これいつ使うの?っていう話ですが、最近では人材開発の助成金で、生産性が向上していると、助成金額が増えるという面もあります。
しかし、計算が複雑ですね。
経営者同士の話ですと、一人当たりの営業利益で会話をすることが多いです。
営業利益÷従業員数
うちは1人当たり50万円だよ。。。
うちは1人当たり800万円だよ。。。すげー。みたいな。
もちろん、従業員の人数で絶対的な利益額が変わりますので、一概にいえませんが、
今年は1人当たり100万円だった。来年は120万円を目指そう!
これくらいのほうが実務的には使いやすいかもしれません。