左翼研究レポート

「お前は日本会議の回し者か!」というおじいちゃんに絡まれております。で、○○の本を読め!と言われたのですが、すでに読破済み。読んだときはなんだこれで終わらせていましたが、おじいちゃんがしつこいので、論評しておきます。

読めと言われた本
「日本会議の招待」青木理

まず、冒頭で日本メディアの批判。外国メディアが不文律、日本のタブーをすっぱ抜いて、日本メディアが追従しているという話から始まる。これ伏線ね。
で、そのあとに、海外メディアの日本会議についての見解をいくつか載せています。
海外メディアとはイギリス:エコノミスト(記者が匿名で好き勝手に書くところ)、アメリカCNNテレビ(朝日放送とお友達)、オーストラリアABCテレビ(朝日放送とお友達)、フランス:ルモンド(ソビエトの手先)

これらのメディアが言うことが正しいというステマをしておいて、各メディアの日本会議への見解を紹介し、それを正当化しようとしている。海外メディアの見解が絶対的に正しい?というのは無理がある。

さらに、巧妙な印象操作が書籍の中で行われている。

(下記引用)
イギリス:ガーディアン
安倍首相の内閣改造により、日本が急速に右旋回しているという懸念が生じている
(引用ここまで)

これだけ読むとどうでしょうか?ガーディアン紙が日本が右旋回していてそれに対して懸念しているように見えますよね?ちょっとまってください。このガーディアン紙の原文を確認してみましょう。

(ガーディアン紙の原文ここから)
中国や韓国とのあいだで歴史や領土の問題をめぐって緊張が高まっているさなか、安倍首相の内閣改造によって日本が急激に右旋回しているという懸念が生じている。
(ここまで)

ね?印象操作してるでしょ?懸念を示しているのは中国と韓国であって、まるでガーディアン紙が懸念を示しているかのように書いている。

まず、こういう前提に立った本であるということを理解したうえで読まないと、洗脳されちゃうよね。