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プレゼンの場面では、どれだけ顧客の脳内でイメージを沸かすことができるのかがポイントになります。

商品やサービスを顧客が使ったり、導入した時のイメージを、どれだけありありと表現できるかが勝負どころです。顧客は、その商品やサービスで自分がどうなるのかがイメージできなければ、手を伸ばすことはしません。一方で、購入前からメリットを実感できれば、答えはYESしかないでしょう。

顧客にイメージを湧かせるプレゼンのコツとしては、五感に訴求した言葉の使い方です。

五感とは、ご存じのように視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚です。五感表現をきちんとプレゼンに入れ込むと、とっても表情豊かな言葉になります。

こんな話があります。ホテルの再生事業コンサルタントの話しです。
ホテルを事業再生する場合に、まずはレストランからテコ入れをします。レストランが人気だと、目当てに宿泊客が増えます。ですから、どこのホテルでも、レストランのシェフや質にこだわっているんですね。

そのコンサルタントの方は、何をするかというと、ウエイターやウエイトレスの教育です。ウエイターやウエイトレスは注文を取り、料理を運ぶ人ですが、そのコンサルタントは違うと言います。「ウエイターやウエイトレスの役割は、お客様に料理をおいしく召し上がっていただくのが仕事」。なので、いかにおいしく食べていただくかの教育をします。

その教育こそが、五感表現のトレーニングでした。

ただただ、「こちらが鶏肉のハーブ焼きでございます」と出すよりも、
「こちらは鶏肉の中で、一番ジューシーなな部分をハーブで香り付けしまして、オーブンでじっくりと焼き上げました。まずはハーブの香りを楽しんでいただき、一口召し上がっていただくと、パリッとした皮の食感とジュワっと広がる肉汁をお楽しみいただけます」

このほうが、美味しさが増すとのことです。確かに、ビールは紙コップで飲んでもおいしくありませんし、景色の良いところで食べるBBQは美味しく感じます。屋台のたこ焼き屋お好み焼きも、味覚以外の感覚的刺激で、味わいが変わります。

お客様にイメージを湧かせるプレゼンにも、ぜひ五感の表現を取り入れてみてください。

ご参考ください。

浅井隆志


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