言葉にならない言葉がある。
どんなに言葉を知っても、どんなに言葉を理解しても、表現できないことがある。
形のあるものは表現が簡単だ。忠実に描写をすれば良い。
リアリティを持たせるなら、誰もが気づかないような細やかなところを描写をすれば良い。
例えば、
「白いコートを着た華やかな女性」
というより。
「左手の小指にはめたゴールドの指輪が似合う」
この方がリアリティがある。
物質化していないものを存在化することは、大変難しい。
僕が一番表現に困るのが、衝動だ。衝動という心の動きを表現するのは難しい。
言葉にできるけど、言葉にすると、チープになってしまうこともある。言葉にしない方が良い言葉もある。
言葉は奥が深い。
だから面白いのかもしれない。