痛みとは
①痛みは末梢で感じ、脊髄を介して脳に至り、脳の中で認知する。
②脳の中には、学習された多くの記憶が蓄積され、痛みと複雑に関連して、様々な悪循環が形成される。 人間の情動を含めた心の動きから影響を受けやすい。
③痛みは神経伝達によるが、神経が全身の血流とも関与する。
血管群をコントロールしているのは自律神経系であるため、脳の影響を強く受ける。
④血液中の発痛物質が蓄積すると痛みが起こる。
器質的(急性)-解剖学や病理学で確認できる病因
機能的(慢性)-局所の要因が不明瞭で全身的なホメオスターシス機構の歪みや失調
ホメオスターシスの障害により、筋組織への影響、筋骨格系疼痛に対する中枢神経の感受性、抑制系についての研究は進んでいる。
※慢性疼痛は、ホメオスターシスの破綻が原因となるため、その回復が痛みを和らげるひとつの方法となると考えられる。
________________________________________
アロマセラピーによるアプローチ
(1)アロマセラピー(aromatherapy)の定義
精油は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の揮発性有機化合物のこと。この精油を使って、心身のホメオスターシス機構を改善することを目的とする。
(2)身体の痛みに及ぼす影響
①精油の効果
• 鎮痛効果のある精油の使用
• 中枢神経系に作用する精油の使用
例)ラベンダー、ベルガモット-酢酸リナリル、ℓ-リナロール
→ 中枢神経抑制、鎮痙効果、麻酔効果
例)ジュニパー、グレープフルーツ、レモングラス、ローズマリー、マージョラム等
→ 血液循環を促進する精油の使用
②脳へのアプローチ
精油の分子は嗅上皮に到達し、その電気信号は大脳辺縁系に伝達される。
• 視床下部への伝達
視床下部はホメオスターシスを統括する役割
香りの信号により、視床下部を刺激してその働きを回復させる。
• 扁桃体は人間の「快」「不快」を司る。
「快」を感じると、脳から「セロトニン」「βエンドルフィン」「アセチルコリン」
等を分泌する。
セロトニンは脳から出る疼痛物質を抑制。
βエンドルフィンはモルヒネの100から150倍といわれる鎮痛作用を持つ。
アセチルコリンは「副交感神経」を優位にさせ、リラックスや血液循環を促進、
骨格筋の緊張を緩め、心拍数や呼吸数を安定。
③マッサージの効果
• 受動的な運動を与えることにより、血液循環促進、筋の緊張を緩める。
• 血液循環促進により、発痛物質(老廃物)の除去により痛みの緩和
• 大脳辺縁系、視床、視床下部、脳下垂体まで伝わり、プラスの感情に影響
• 手・足への刺激は、「副交感神経」を活性化しやすい。
④心理的状態の改善
痛みを増幅させる心理状態として、不安、抑うつ、怒り、敵意、攻撃心、
恨み、絶望感、罪悪感などが挙げられる。
精油の香り、マッサージ、痛みを共感したコンサルテーションによって、
痛みを増幅させる心理状態が改善されたなら、心身両方へのアプローチとなり、
その結果痛みが和らぐと考えられる。
⑤痛みの囚われから(一時的にでも)気をそらす
痛みに対する注意を他の刺激に向けることで、痛みから気をそらし、痛みを和らげる。
精油そのものの持つ鎮痛効果や血液循環促進効果、香りが視床下部や扁桃核に伝達される
ことによる効果、
マッサージによる効果、心理的状態改善による効果などが挙げられる。
________________________________________
まとめ
アロマセラピーは、精油の香りが直接視床下部や扁桃体に働きかけることによって、
全体としてホメオスターシスの改善を図る。
副交感神経優位になることで、痛みを緩和させる神経伝達物質の放出や筋肉を緩めたり、
血液循環が促進されたり、呼吸が安定したりする。
呼吸が安定すると、扁桃体の活動(情動)も安定。
また、精油自体の鎮痛効果や血液循環促進作用によって発痛物質の除去による痛みの緩和
も考えられる。
マッサージの効果による身体的・心理的な良い影響も見逃せない。
※ 以上、殆んど、グリーン・セラピストさんのブログからの転載です。
http://greentherapist.blog100.fc2.com/blog-category-37.html
慢性的な痛みだけではなく、
肩こり、慢性的な疲労、うつ状態、不眠または睡眠不足などでは、
自律神経の副交感神経(リラクゼーション、身体の修復神経)の働きが低下(交感神経優位)、
普通に休むだけでは心身の緊張がとれず、自然回復が難しくなっているので、
症状の改善には(副交感神経を活性化させる)
リラクゼーション刺激が大変効果的(必要)です。
うつ、イライラ、不安、慌ててしまう、など、感情面の不快症状は、
脳の扁桃体を中心とした、情動の中枢の過剰活動と、
それをコントロールする前頭葉が、過労などにより働きが低下している場合に起こりますので、
こちらも、
扁桃体の興奮を和らげ、前頭葉の疲労を回復させる、
リラクゼーション刺激が効果的(必要)で~す。
扁桃体は、自律神経の中枢も関係が深いので、
扁桃体の安定が、自律神経の安定に、つながります。
①痛みは末梢で感じ、脊髄を介して脳に至り、脳の中で認知する。
②脳の中には、学習された多くの記憶が蓄積され、痛みと複雑に関連して、様々な悪循環が形成される。 人間の情動を含めた心の動きから影響を受けやすい。
③痛みは神経伝達によるが、神経が全身の血流とも関与する。
血管群をコントロールしているのは自律神経系であるため、脳の影響を強く受ける。
④血液中の発痛物質が蓄積すると痛みが起こる。
器質的(急性)-解剖学や病理学で確認できる病因
機能的(慢性)-局所の要因が不明瞭で全身的なホメオスターシス機構の歪みや失調
ホメオスターシスの障害により、筋組織への影響、筋骨格系疼痛に対する中枢神経の感受性、抑制系についての研究は進んでいる。
※慢性疼痛は、ホメオスターシスの破綻が原因となるため、その回復が痛みを和らげるひとつの方法となると考えられる。
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アロマセラピーによるアプローチ
(1)アロマセラピー(aromatherapy)の定義
精油は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の揮発性有機化合物のこと。この精油を使って、心身のホメオスターシス機構を改善することを目的とする。
(2)身体の痛みに及ぼす影響
①精油の効果
• 鎮痛効果のある精油の使用
• 中枢神経系に作用する精油の使用
例)ラベンダー、ベルガモット-酢酸リナリル、ℓ-リナロール
→ 中枢神経抑制、鎮痙効果、麻酔効果
例)ジュニパー、グレープフルーツ、レモングラス、ローズマリー、マージョラム等
→ 血液循環を促進する精油の使用
②脳へのアプローチ
精油の分子は嗅上皮に到達し、その電気信号は大脳辺縁系に伝達される。
• 視床下部への伝達
視床下部はホメオスターシスを統括する役割
香りの信号により、視床下部を刺激してその働きを回復させる。
• 扁桃体は人間の「快」「不快」を司る。
「快」を感じると、脳から「セロトニン」「βエンドルフィン」「アセチルコリン」
等を分泌する。
セロトニンは脳から出る疼痛物質を抑制。
βエンドルフィンはモルヒネの100から150倍といわれる鎮痛作用を持つ。
アセチルコリンは「副交感神経」を優位にさせ、リラックスや血液循環を促進、
骨格筋の緊張を緩め、心拍数や呼吸数を安定。
③マッサージの効果
• 受動的な運動を与えることにより、血液循環促進、筋の緊張を緩める。
• 血液循環促進により、発痛物質(老廃物)の除去により痛みの緩和
• 大脳辺縁系、視床、視床下部、脳下垂体まで伝わり、プラスの感情に影響
• 手・足への刺激は、「副交感神経」を活性化しやすい。
④心理的状態の改善
痛みを増幅させる心理状態として、不安、抑うつ、怒り、敵意、攻撃心、
恨み、絶望感、罪悪感などが挙げられる。
精油の香り、マッサージ、痛みを共感したコンサルテーションによって、
痛みを増幅させる心理状態が改善されたなら、心身両方へのアプローチとなり、
その結果痛みが和らぐと考えられる。
⑤痛みの囚われから(一時的にでも)気をそらす
痛みに対する注意を他の刺激に向けることで、痛みから気をそらし、痛みを和らげる。
精油そのものの持つ鎮痛効果や血液循環促進効果、香りが視床下部や扁桃核に伝達される
ことによる効果、
マッサージによる効果、心理的状態改善による効果などが挙げられる。
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まとめ
アロマセラピーは、精油の香りが直接視床下部や扁桃体に働きかけることによって、
全体としてホメオスターシスの改善を図る。
副交感神経優位になることで、痛みを緩和させる神経伝達物質の放出や筋肉を緩めたり、
血液循環が促進されたり、呼吸が安定したりする。
呼吸が安定すると、扁桃体の活動(情動)も安定。
また、精油自体の鎮痛効果や血液循環促進作用によって発痛物質の除去による痛みの緩和
も考えられる。
マッサージの効果による身体的・心理的な良い影響も見逃せない。
※ 以上、殆んど、グリーン・セラピストさんのブログからの転載です。
http://greentherapist.blog100.fc2.com/blog-category-37.html
慢性的な痛みだけではなく、
肩こり、慢性的な疲労、うつ状態、不眠または睡眠不足などでは、
自律神経の副交感神経(リラクゼーション、身体の修復神経)の働きが低下(交感神経優位)、
普通に休むだけでは心身の緊張がとれず、自然回復が難しくなっているので、
症状の改善には(副交感神経を活性化させる)
リラクゼーション刺激が大変効果的(必要)です。
うつ、イライラ、不安、慌ててしまう、など、感情面の不快症状は、
脳の扁桃体を中心とした、情動の中枢の過剰活動と、
それをコントロールする前頭葉が、過労などにより働きが低下している場合に起こりますので、
こちらも、
扁桃体の興奮を和らげ、前頭葉の疲労を回復させる、
リラクゼーション刺激が効果的(必要)で~す。
扁桃体は、自律神経の中枢も関係が深いので、
扁桃体の安定が、自律神経の安定に、つながります。