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3枚の画像は、ストレスや香りで、脳血流が変化する、というものです。

1番上は、何もしていない時

2枚目、ストレス(左)・カボス刺激(右)の画像は、ストレスを受けると、前頭葉が興奮するが、カボスの香りを嗅ぐと、その興奮を和らげられるられる、というものらしいです。

3枚目は、香りにより、血流を上げるもの、沈静化させるものなどがある、と言う感じでしょうか。

うつ病の場合、前頭葉の血流が低下しているので、この部位の血流を良くする香りの発見が待たれます。

※画像はありませんが、前頭部の脳血流は、レモンの香りでは増加、バレリアンでは減少した、という研究はあります。


図は
山口大学公開講座 より
http://ds22.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~campus/campus_life%20_web/study/080913-kaori/080913-kaori.html
島津製作所 近赤外光脳機能イメージング装置 より
http://www.an.shimadzu.co.jp/prt/nirs/nirs3.htm
拝借しました。




追記 うつ病関連(新聞記事等)

疲労や,うつ状態の時には、脳の特定の部位(左前頭葉 等)の血流が低下、また増加している部位もある、という事が最新の研究で分かってきていて、精神疾患の診断に役立てている病院もあるようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/dna100act/22630525.html


【 うつ病対策の、総合的提言 】PDFです。
http://plaza.umin.ac.jp/~jsbp/contents/utsu_taisaku.pdf


【抗うつ薬、軽・中度患者には「効果薄」】
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=19099

 うつ病の症状が軽いか中程度の患者は、抗うつ薬を飲んでも効果がないか、あってもわずかとみられるとの研究を、米国・ペンシルベニア大などの研究チームがまとめた。1月発行の米国医師会雑誌(JAMA)に掲載された。

 日本でもよく使われている新規抗うつ薬「SSRI」か、三環系抗うつ薬を使った患者と、有効成分を含まない偽薬を服用した患者の回復度を6週間以上比較した六つの研究(成人の外来患者718人)のデータを集め、再解析した。

 抑うつ気分や仕事への興味など、うつ病の症状を点数化した評価法を用い、症状の重さごとに、軽症・中等症、重症、最重症の3段階に分け、偽薬を服用した場合との効果を比べた。
 その結果、軽症・中等症のグループと、重症患者のグループでは、回復度に薬の効果を示すほどの差はみられなかった。
最重症のグループでは「臨床的に意味のある差」が認められた。

 研究チームは「抗うつ薬の研究は重症者だけを対象としたものが多く、それが効果の根拠とされてきた。あまり重くないうつ病に対し、抗うつ薬は効果があるという証拠は見つからなかった」としている。

 治療現場と隔たり
 田島治・杏林大保健学部教授(精神科医)の話
「副作用の危険性なども考えると、軽症者にすぐ処方する必要はないと思うが、中等症などにも効かないというのは、実際の治療現場の印象とはかけ離れている。安易な処方は問題だが、薬にまるで意味がないと解釈するのも危険だ」


【 精神疾患を脳の画像検査で診断 】
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=23256&from=yolsp

 精神疾患 画像で診断…うつ病や統合失調症、脳血流の変化から判別

 うつ病や統合失調症などのする方法が実用段階に入ってきた。
「近赤外光脳計測装置」(NIRS)を用いて脳血流の変化を測定し、それぞれの病気に特有のパターンを判別する検査法が、全国7施設の共同研究でほぼ確立した。

 東京大病院などは「先進医療」として実際の患者の診断に使い始めている。医師の面接に頼っていた精神科の診断に客観的なデータが加わることで、正確な診断に役立ちそうだ。

 精神科では、血液検査や画像のような客観的な診断手法が乏しく、同じ患者でも医師によって違う病名がつくことも少なくない。

 NIRSによる画像検査は、ヘルメット状の装置を頭にはめてもらい、「あ」で始まる言葉を声に出して挙げてもらう課題など簡単なテストをしながら、前頭葉の血流の変化を調べる。人体に害は全くない。

 群馬大、東大、国立精神・神経医療研究センター、鳥取大など7施設が2004年から研究を開始。昨年末までの分析で違いの見分け方がほぼ確立した。

 健常者では血流量が急に増え、課題を終えた後、すぐに下がった。
 うつ病は反応は速いが、増え方は少なく、課題終了とともに急減した。
 統合失調症では、ゆっくり増え、課題をやめた後、減るが、一度急増する時点があった。 
 そううつ病でも、うつ病と異なる特徴が見られた。 
 それぞれの疾患の7~8割程度で、面接による診断と一致する結果になり、面接だけで疾患を判別がつきにくかった患者もほぼ区別できるという。

 東大など3施設は昨年度から保険診療と併用できる「先進医療」の承認を厚生労働省から受け、現場での利用を開始した。

 東大精神神経科の笠井清登教授は「面接だけでは診断が遅れたり、不適切な薬の処方で症状が悪化するケースもあったが、画像検査に従来の面接法を加えると、ほぼ確実に診断できる。目で見て自分の状態がわかることは、患者にとって安心につながっている」と話す。

以後の申し込み要領はホームページ
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/depts/kokoro/index.html
で確認できる。


【 うつ症状の光トポグラフィー検査 】
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02867_02


【日本のうつ病治療は薬物に偏っている】
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24390&from=yoltop

国内の患者数が100万人を超えたうつ病の治療について、全国の精神科診療所にアンケート調査を行ったところ、7割が「日本のうつ病治療は薬物に偏っている」との認識を示した。

 多すぎる薬の服用による副作用や、薬だけでは治りにくい患者の増加など、近年指摘されている課題が反映された形だ。

 調査は日本精神神経科診療所協会加盟の1477施設に行い、119施設から回答を得た。
 
 日本のうつ病治療の多くは薬物治療中心だが、調査では、薬物偏重の傾向があると「強く思う」が19%、「ややそう思う」が54%と、7割が懸念を示した。

 最近増えたとされる軽症患者に行う最初の治療は、「薬物治療だとは思わない」が41%。
 
 優先すべき治療として、患者の話を聞いて問題解決を図る精神療法や、仕事を減らしたりする「環境調整」も多く挙がった。

 一方、抗うつ薬を何種類も服用すると、無気力やイライラなどの副作用が強くなる恐れがあり、処方は1種類が基本。しかし、「患者の過半数に複数の抗うつ薬を処方している」との回答が14%に上った。

 大野裕・慶応大保健管理センター教授は「悲観的になりがちな患者の考え方や行動を変える認知行動療法など、治療の選択肢を増やすことが重要だ」と話す。

(読売新聞 5月3日)


【 認知行動療法が、保険で受けられるようなりました。しかし、実際には問題もあるようです。】

朝日新聞
https://aspara.asahi.com/blog/mediblog/entry/T3541yAngu

日本経済新聞
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE2E7E6E1EAE6E0E2E2EBE2E6E0E2E3E2979EE382E2E2;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3


以上です。

お読みいただき、ありがとうございました。