先日、FM COCOLOの「CIAO 765」を聴いていたら、マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael』が来月公開されるというニュースがありました。
 
マイケルといえば、代名詞はやはり「ムーンウォーク」。 まるで宇宙飛行士が月面を歩くかのような、重力を感じさせないあのステップは有名です。
 
しかし、現実の私たちは常に重力の影響下で生きています。 特に、自らの足で立って歩くとき、私たちはその重さを最もダイレクトに引き受けることになります。
 
ここで、人類にとっての「悪いニュース」と「良いニュース」があります。
 
まず、悪いニュースから。
 
約700万年前、私たちの先祖が後ろ足で立ち上がったその時から、人類は4足歩行が持っていた「3点支持による重力分散」「安定性」「強力な推進力」を失ってしまいました。
 
2足歩行では、動作の半分以上の時間が「片足(1点支持)」の状態です。その瞬間、私たちの体には体重の数倍もの衝撃が容赦なく襲いかかります。
 
そして、良いニュース
 
直立二足歩行を選んだ人類は、他の動物にはない最強の武器を手に入れました。それが「土踏まず」です。木に登るために足裏が平ら(偏平)なサルとは違い、人は独自の進化を遂げたのです。
 
歩行時、踵から着地した重心は、土踏まずが描く「三日月」のラインを迂回するように移動し、最後は親指の付け根(拇指球)へと抜けていきます。 この三日月のアーチが、バネのように伸縮して衝撃を吸収。それと同時に、失われたはずの推進力を力強く取り戻してくれます。
 
ムーンウォークのように軽やかに、そして力強く。 私たちの足裏に宿る「三日月」は、今日も重力と戦うための最高のメカニズムとして機能しているのです。