健康のために歩こうかな、と思って調べると、よく目にするのが「まずは1日1万歩!」という言葉ですよね。
でも、ふと不思議に思ったことはありませんか?
「どうして、きっかり1万歩なんだろう?」って。
実はこれ、最新の研究では少し意外な事実が分かっています。
健康に一番良いのは1日8000歩くらいまで。それ以上は、むしろ膝や腰に負担がかかったり、疲れが溜まってしまったりと、「歩きすぎのリスク」の方が高くなるという説が今は有力なんです。
もちろん、自分らしいペースで楽しむウォーキングや、本格的なトレーニングなら1万歩以上でも素敵だと思います。でも、無理に「1万歩」という数字を追いかける必要は、実はないのかもしれません。
では、なぜこんなに「1万歩」という言葉が広まったのでしょうか。
その正体は、1965年に発売されたあるヒット商品にありました。
山佐時計計器さんの歩数計「万歩計(まんぽけい)」。
この「万」という漢字が、まるで「人が歩いている姿」に見えることから、「1万歩を目指そう!」というキャンペーンが始まったといわれています。
つまり、科学的な理由というよりも、遊び心のあるキャッチコピーから生まれた「物語」だったんですね。
それがいつのまにか世界中に広まって、健康のスタンダードになっていった……。そう思うと、数字に縛られて一生懸命歩くよりも、自分の身体と相談しながら心地よく歩くほうが、ずっと大切に思えてきませんか?
