天下三肩衝と呼ばれる唐物茶入があり、

初花

新田肩衝(にった かたつき)

楢柴肩衝(ならしば かたつき)

 

このうち新田肩衝は、漢作唐物で

古来「大名物」として名高い茶入で、

大坂の陣で被災して、今では光沢のある

黒褐色となっているので、名品の

面影が全くないが・・・

 

当初は海松色(みるいろ)の釉薬が

掛かっていたとされている。

 

海松色(みるいろ)は、

黒色掛った黄緑色で名は海藻の

ミル(海松)にちなむ。

 

海松色は、宮内庁雅楽部に所属

する楽人の衣装、直垂の色

中世、役人が身に着けた衣の色で、

お祝い事に身に付けるお目出度い色

とされていたらしい。

 

それにしても、新田肩衝は、

どんな色だったかなと思っていたら、

私の持っている茶入が少しだけ

緑がかった釉薬がかかっていて、

こんな感じだったかもしれない。

画面では、分かり辛いかも・・・

ネットの色見本だと、英語色名、

Olive Green (オリーブ・グリーン)

が近い色らしい。

折角なら、色形を再現して

天下の名品とされた

新田肩衝の写しがみてみたい。