昨日裏千家15代大宗匠の鵬雲斎が
若かりし頃、「宗興」と号していたことを
書いたが、他の家元でも
通常知っている名とは、別の号を書付ける
ことがある。
例えば
「宗安」となっていて、そこに花押がある。
花押に詳しい方なら、これだけで「裏千家六代
六閑斎」のことだと分かるが、
「宗安」だけだと、誰かな・・・と思ってしまう。
宗安を号した家元は、他にもあって、
裏千家5代の不休斎も、宗室を名乗る前は
宗安を号している。
ますます、やっかい。
さて、これは誰?
これは茶道具屋さんも迷ったらしいが、
これは家元の号が分っていないと、読めない
かもしれない。
これは、竹の蓋置の箱書きで
「炉風炉一双」とあって、その後が問題
これは「寒雲」で、裏千家13代円能斎の
書付けなんだけど、それは竹の蓋置に
花押があるので分かる。
ただ、「寒雲」だけだと、裏千家11代の
玄々斎も晩年号したようなので、誰だか
分からなくなる。
本当に困りもの・・・
昨日の花押は、「淡々斎」の若いころの
書付で「淡」の文字を崩した書付