先日の川崎大師(平間寺)で開催された

「川崎大師ご供茶式とお茶会」で、

平間寺茶道教室の濃茶席の

霊元天皇の御宸翰(ごしんかん)の

詠早春和歌

今回は、和歌の三行目であるが、

最初の字は、「さ」なのだが、

その元になった漢字は・・

意外と知られないが、これは

左⇒ 

 

次の文字が問題で、続け字のため

どこまでが一つの文字か、なのだが、

慣れないと「くしに」と読んでしまう。

 

「しに」と読める部分は、

実は、ひと文字で

良⇒ 

 

となると、2文字目が「く」

久⇒ 

 

ということで、1文字目から、

左(さ)、久(く)、良(ら)

何だ、読めれば実に簡単・・

桜じゃないか

 

その後は、変体仮名の定番

能⇒  

 

その後は、簡単で、桜の

「木のめ」

 

ここでも「の」は別の崩し字

乃⇒ 

 

一つのお軸で、

同じ仮名が出てきたとき

同じ崩し字を使わないことが多い

というのも、定番・まり事の一つ

 

この和歌の一行目の「能」(の)は

だったから、同じお軸の中で、

別の崩し字が3つ使われている。

 

最後の文字は「め」なのだが、

その崩しの元になっているのは

女⇒ 

 

ということで、和歌の三行目は

左(さ)、久(く)、良(ら)、

能(の)、木、乃(の)、女(め)

 

読めると簡単・・・

桜の木のめ」じゃないか。

 

続きは、また後で・・・