先日の川崎大師(平間寺)で開催された

「川崎大師ご供茶式とお茶会」で、

平間寺茶道教室の濃茶席の

霊元天皇の御宸翰(ごしんかん)の

詠早春和歌

今回は、和歌の二行目であるが、

最初の文字は、「適」に見えて

頭に文字が浮かばない。

ヒントは、その前の行の最終2文字で、

ここが憎いな・・「心の」に続く文字と

いえば、「色」なんだな。

 

色と言えば、百人一首76番の

しのぶれど 色に出にけり

わが恋は ものや思うと

人の問うまで」(平兼盛)

 

このお軸が、「心の」を

二行目の初めに書いていたら、

次の文字も「適」など頭に浮かんで

こないで、すぐに「色」と

分かったかもしれない。

 

色の崩し字として、よく見かけるのが

このふたつ

色⇒ 

 

  

 

さて、このお軸二行目の

2文字目は「に」だとして

次の文字が問題

 

これは、どう見ても「頭」に

見えてしまう。

右が「頁」の崩しに見えるから、

でも、頭のはずはないので、

そうなると、近い文字で右が

「月」の文字を考えてみる。

そうしたら、答えは簡単で

「明」⇒  

 

その次は、「な」なので

奈⇒ 

 

4文字目が、分からないが、

言葉の流れからすると

「明らかならんや」

かなと勝手に読んで、

「らん」か、「む(ん)」、

はたまた「れ」でも良さそう・・・

 

ということで答えは、多分

「无(む、ん)」かもということで

「无(む、ん)」⇒ 

 

次の文字は、「や」「柳」

也⇒ 

 

ということで、和歌の二行目は

(心の)色、に、明、な、无(む、ん)、や、

柳・・・・