先日の川崎大師平間寺の供茶式は、例年

裏千家家元の坐忘斎がお見えになるが、

今年は若宗匠の宗史さんがお見えになり、

供茶勤師をお勤めになられた。

 

川崎大師に着くと、信徒会館に受付があり

朝9時に受付を済ませ、プラカードを持った

担当者の誘導で、平間寺の本堂(大本坊)に向かい

貫首による大護摩供養があり、引き続いて

若宗匠の宗史さまが「ご供茶」のお点前

(写真は本堂ではなく、茶室の路地)

 

お点前は仏前の式台に設えてあり、

真塗の台子(徳川の葵の御紋あり)に、

唐銅の朝鮮風炉に、唐銅の皆具、

天板の中央に白の仕覆に入った大棗が2つ

黒い天目台が棗をはさんで左右に置かれていて、

右の台には黒い天目茶碗(建盞天目?)、

左の台には和物の茶碗が設えられ、

茶碗にはそれぞれ板の蓋が乗せられていた。

 

若宗匠は、黒の袴姿で、厳かな雰囲気で

茶杓、茶筅などを仕込んだ浅皿を持ち出して、

真塗の台子前に、火箸を取られて地板に置かれ、

はじめに右の天目台、茶碗をとり、

茶碗の蓋を天板において、

「両手をもみ手して」棗を取り、仕覆を脱がせて清め、

このとき「帛紗は草で捌き」、茶杓を取って帛紗で

清めた茶杓は棗の上に置き

それから厳かに、和風のマスクをされて、

これからは普段のお点前で、お茶が点てられると、

奥のお寺の半東にお茶碗を渡して、

建水を持って、茶道口に下がる。

 

もう一度、

茶杓、茶筅などを仕込んだ浅皿を持ち出して、

真塗の台子前に進み、同じようにお点前

二服目のお茶が点てられると、奥のお寺の半東に

お茶碗を渡して、建水を持って、茶道口に下がる。

 

昨年坐忘斎のお点前をみたときは、

お家元のお点前とは、こういうものかという感慨が

あったが、今年は若宗匠のお点前なので、

少し客観的に見ることが出来た。

 

他の方に聞いてみると、

一言「美しい点前だった」と言われていた。

私の感覚では、昨年の坐忘斎のお点前は、

枯れた感じがあって、それが威厳となって

いたように思えたが、

若宗匠のお点前は、「基本通り」間違いないお点前

お手本通りの感があって、坐忘斎のような威厳は

感じられなかった。

 

それは見る側が、感情移入をしながら見ているので

それは仕方がないことだと思った。

 

今年は、川崎大師平間寺の供茶式の終わりまでの

時間(約1時間)を予め予想していたので、

足のしびれ、膝の痛みに耐えることができて、

ほっとした。

 

昨年は、何しろ痛みと痺れに耐えられず、

逃げ出したくなったのを思い出すと、

懐かしい。

 

さあ、これからお茶席である。

今年の席は4席

平間寺(川崎大師)の茶道教室 (濃茶)

淡交会川崎支部  (薄茶)

淡交会川崎青年部 (薄茶)

川崎青年会議所  (薄茶)

お席の様子は、明日以後に・・・