4月の棚としては、吉野棚を取り上げたが

誰が袖棚(たがそでだな)という棚もある。

この棚は、裏千家14代淡々斎・無限斎の

お好みで、

天板の右側が丸く落とされていて、

衣服の片袖形をしているところから

名づけられたとされている。

 

小さい棚なので、風炉が入らないため

炉のみに用いるとされている。

 

濃茶のときの荘り方は、

この棚の点前では、

薄茶を点てて、柄杓を置くときは、

柄杓を天板に合を上にして置き、

蓋置は、地板の左側に置く

水次で水指に水を入れるとき

蓋置が地板にあると水指が出せないので、

蓋置は、一旦棚の左下に置いて

3本柱の扱いで、

水指を地板一杯まで出す。

これだけわかれば、大丈夫

(写真は、「裏千家茶道点前教則6 棚炉」

(淡交社)より)