3月のお稽古も今日で終わり、

もう4月になり、炉の季節も終わる。

 

棚には、風炉と炉で使えるものと

炉の時期だけ使えるものがある。

炉の季節にだけ使える棚には

 

紹鷗棚(じょうおうだな)

これはその名の通り、武野紹鴎好み

天板には、香炉、硯、一輪生が

荘られ、茶道具は荘らない。

手前の終了後、地袋に

右方に砂張の平水指

左方に柄杓、蓋置

中棚に薄茶器を荘る。

 

志野棚(利休袋棚ともいう)

利休好みの大棚

右の中棚が違い棚となっていて、

地袋は点前には使用しない。

 

高麗棚

これは本来は、唐物の黒塗りのもの

宗旦は、一閑張で、

又玄斎一燈は、真塗で好んだ。

高さが低く風炉には使えない。

高麗卓(こうらいじょく)

これは宗旦好み、

琉球から伝わった高麗台子を

半分の大きさにしたもの

一閑張りで、高さが低く風炉には

使えない。

見るからに格式が高いもの

があるが、そのほかにも

徒然棚

他が袖棚

三友棚

などがある。

(写真は、「裏千家茶道点前教則6 棚炉」

(淡交社)より)