昨日は、2月のお稽古始め初日で、

床には、裏千家14代淡々斎の筆で

鶯吟聲紫松風

の掛軸が掛けられて、春の茶席の

華やいだ雰囲気

 

読みが良く分からないが、

(うずいすの ぎんせい 

しょうふうは むらさきなり)

 

このお軸を見ると

春暖 鶯声滑

(しゅんだんにして おうせいなめらかなり)

の禅語が頭に浮かぶ。

気持ちが冬の寒さから抜け出て、

春の暖かさに包まれる。

 

棚は、裏千家15代鵬雲斎大宗匠の

お好みの「寿扇棚

お菓子は、梅の練り菓子で、

お茶は、高砂

(写真はネットより)

こうなってくると、

茶杓の銘が難しくなる。

季節感のある銘を探そうとすると、

被りが出てしまう。

 

かといって、禅語のような難しい

銘は席の雰囲気に馴染まない。

迷ってしまい「薄紅梅」にしてしまったが、

「春光」の方が良かったかも・・・

 

ところで、春には鶯、鳥の文字の

入ったお軸が良く出るが、

これを読むのは、慣れないと難しい。

 

アンチョコ的に覚えるには、

火の冠が、「ツ」冠(つかんむり)に略され

それに「鳥」の崩し字を覚えること

これを合わせると、鶯になる。

 

これで春の掛け軸は何とか読める。