茶事で出される菓子器というと、

裏千家では「縁高」が多いが、

表千家では「食籠」(じきろう)も

使われるらしい。

また「銘々皿」もあって、これは

お客様一人一人にお出しするので、

意外や意外、縁高に次いで

格の高いものとされている。

(以上の写真はネットより借用)

 

それぞれ、塗り物、焼物、木地

のものなどがある。

 

その他、菓子を盛り付けて出す

菓子鉢

干菓子をいくつか入れて出す

干菓子盆

小さい丸い形をした壺に、金平糖など

の砂糖菓子を入れた「振出」(ふりだし)

 

これは私が持っている振出で、

清閑寺窯 杉田祥平 色絵金流水に扇面画

 

これらの菓子器の扱いは

主菓子の場合は、大体同じで、

まずは、次礼をして、

菓子器を持ち上げて、感謝して

菓子器の中か、蓋上の黒文字をとって、

懐紙にお菓子を取り、

その後に、次客に送る。

 

干菓子などは、手で取って

懐紙にお菓子を取る。

 

「食籠」などの蓋のついた

菓子器では、蓋を取ってお菓子を

取るが、蓋が大きいときは

蓋を先に、次客に送ることがある。

「振出」の扱いとしては、

次礼をして、

振出を押しいただき感謝して

懐紙を出して、右側の角を折って、

お菓子がこぼれないように立てて、

 

左手で、本体(実という)をもち

右手で蓋を取って、

両手で回しながら少しづつ

お菓子をだすが、そのとき

懐紙を折った右角を狙って

出すと、懐紙からこぼれない。

(写真は「入門 お茶の作法」(西東社)より)