今日は、次客以後の客編で、

Ⅲ)次客の次の客(三客)

次客の次の客である三客の

縁高の所作は、

基本的には次客と同様だが、

次客の縁高に、お菓子が2つ

入っていた場合には、

 

次客は、三客に次礼して

縁高の最下段を残し、

下から2段目以上を持ち上げ、

最下段の菓子の数を確認する。

黒文字を2本縁高に入れて、

その上の段の縁高を、

次の客に送る。

 

三客は、

次客から最初に送られてくる

お菓子の入った上の段の縁高

(最初の縁高から主客、次客が

残した2段より上の段)は、

持ち上げないで、そのまま

三客の次の客(末客など)に送る。

 

(次客から、お菓子の入った

縁高が送られるので、その上の

縁高のお菓子の数を見る必要が

ないので、持ち上げない)

 

次客は、残した縁高から

自分の分のお菓子をとる。

この縁高には、次客の三客の

お菓子と黒文字が残り、

次客は、その縁高を三客に送る。

 

三客は、次客から送られた

お菓子と黒文字の入った縁高を

持ち上げ、感謝してから

懐紙にお菓子を取る。

 

そして、三客は、

主客、次客から送られてきた

空の縁高を預かって、

それに、お菓子を取って

空となった縁高を重ねて、

三客の次の客(末客など)に送る。

 

要するに、

三客は、お菓子を取った

縁高を重ねて送るので、

お菓子の入った数段の縁高と、

2度送るだけになる。

 

Ⅳ)末客

末客には、

正客から順次重ねられて

三客から送られてきた空の縁高と、

最後にお菓子の入った

蓋つきの縁高が送られてくる。

 

末客は、

縁高の蓋を取って下座に置いて、

縁高を持ち上げて、感謝して

縁高の蓋上の黒文字をとって、

懐紙にお菓子を取る。

お菓子を取ったら、

自分の縁高に蓋をして、

正客から順次重ねられて

送られてきた縁高に重ねる。

その結果、正客から

順次、空の縁高が重ねられて

最後に空の蓋つきの縁高が

重ねられて、もとの状態となり、

 

末客は、これをもって

縁外の下座に下げる。

 

(写真は「入門 お茶の作法」(西東社)より)