初釜では、入室して初炭手前

次いで懐石をいただくが、

懐石では、最初に、

飯椀、汁椀、向付が折敷(おしき)に

乗せて出され、それを

飯椀、汁椀の順で食べ始めると、

 

亭主が燗鍋(かんなべ)と盃台が

持ち出される。

お酒をいただくと、ようやく

向付を食べることができる。

 

向付の持ち方なんだけど、

小さい器なので、横から持つか

下から持つか迷ってしまう。

 

向付も、両手で取って、

左手で下から持つのが正解

その後、亭主が、

お替りするための飯を入れた

飯器(はんき)を持ち出してくる。

飯器は、ご飯を給仕するための

お櫃(おひつ)で、塗りの蓋つきのもの

塗りの杓子(しゃくし)、しゃもじを

濡らして、飯器のうえに乗せて

運び出される。

 

亭主から「おつけしましょう」と

言われるので、

正客は「どうぞ、おまかせを」と言って

 

このとき亭主は、

飯器にしゃもじを入れて、回して

正客の折敷の右側に置いて預ける。

 

これを受けて、正客は

次客に「お先に」と次礼して

正客は飯器の蓋を取って、

裏返して(仰向けにして)、

次客に手渡し、次客移行も

それを順次送り、末客が、

膳の左側(下座)に預かる。

それから正客は、

飯器をもって、飯をよそうのだが、

飯器の持ち方が良く分からない。

 

大体、ご飯を入れたお櫃など

扱ったことのない身としては

これからがまた迷うところで、

お櫃を畳に置いたまま、ご飯をよそい

たくなるが、これはダメで・・・・

 

これも両手で飯器をもって、

左手に持たせ、下から支えて

抱えるように持って、

飯椀に飯器を近づけるように

してから、飯をよそうみたい。

このとき、

飯器を膝に乗せるとか

飯器を脇に抱えるとか、

畳の上に置いたまま飯をよそう

のは、いけないらしい。

(「実用 茶懐石の頂き方と作法」

(淡交社編集局))

 

(写真は「入門 お茶の作法」(西東社)

「実用 茶事1正午の茶事」(淡交社)より)