10月は、裏千家だと中置の季節で、

中置のお点前は、結構、面倒なのに

分かりやすいテキストがないと書いたが、

それで、ちょっとだけ、このブログに

書いてみることにした・・・

 

中置のお点前は、

風炉を敷く敷板によって扱いが

かなり違っていることを知っていないと、

苦労させられる。

 

中置で使われる敷板には、

「小板」「大板」「長板一つ置」

の三種があって、棚には「五行棚」

 

「小板」は、普段のお手前とほとんど

変わらないとおもっておけばいいので、

お稽古では「大板・長板」が使われる。

 

まず違いが出るのが、蓋置の位置と

柄杓の置き方

「小板」では、敷板の勝手付(左側)に

置かれている水指の前に、蓋置が置かれ、

柄杓は普段通り斜めに置く。

 

これに対し、「大板・長板」では、

板の左手前のところに蓋置を置いて、

柄杓は横一文字に引く

最後に、お棗、お茶杓の拝見の声がかかると、

「小板」では、柄杓を建水にたたんで、

蓋置を建水の下座に置くが、

これに対し、「大板・長板」では、

板の左手前の蓋置を少し右にずらして、

柄杓を風炉の左横に縦に置く。

 

それと濃茶では、仕覆の置く位置は、

「小板」では、水指前の蓋置の下座

(建水の上座)に置き、

「大板・長板」では、

長板の手前のように、板の左手前に

置かれる。

 

まあ、これで「五行棚」が別にあるのだから

やっかいだな。

(淡交会のテキスト「点前教則」とネットより借用)