お茶のお稽古で恥ずかしい思いを

しないようにするためには、

予習が大事

それで、いつもの通り、

6月のお稽古に先立って、

茶道実用手帳(宮帯出版社)より、

この時期の季語を復習しておこう。

 

まず、梅雨って、

どうして梅なのかなと・・・

何となく不思議に思うが、

これには色々な説があるらしい。

茶席での話の種になるので、書いておく。

 

梅は春に花が咲き、

緑の実を付けるが、これが熟して

次第に黄色くなる時期に

降る雨ということで、「梅雨」

とされたと解説されていて、

お茶の世界では、これが通説

 

ただ、他には、梅雨には

カビが生えるからとか、

「毎」日、雨が降るから、

という説もあるらしいが、

ちっとも、詩的でないから、

お茶の通説の勝ちかな。

 

さて、季語に戻ると、

この時期は、季節的に

本格的な夏を控えつつも、

晴れの日は、さわやかな季節

ということで、

5月から引き続いて、

清閑、清泉、清風、清友、清遊、

清涼、涼々(りょうりょう)

などの季語が並ぶ。

 

時期的には梅雨でもあり、

空の雲も季語に現れるようになり、

行雲、山雲、翠雲

 

川のせせらぎも感じられ、

苔の緑も美しくなることから、

石清水、渓声(けいせい)、せせらぎ

泉声、滝津瀬

苔清水、苔むしろ、苔衣(こけごろも)

露草(つゆくさ)、

 

次第に、山々の緑も深くなり、

田植の時期ともなり、

深緑、緑陰、

早苗、早乙女

 

梅雨の雨そのものから、

雨宿り、腰蓑(こしみの)

 

そういう季節感からか、

洗心、御手洗(みたらし)

などの季語もある。

 

そうして、段々「夏」を迎え、

青楓、夏草、夏木立、永室

夏衣、綿引、更衣(ころもがえ)

 

海に行けば、漁が盛んとなり、

鳴門

浮舟、漁火(いさりび)、

橋姫(はしひめ)

 

それに動物と関連して

河鹿(かじか) これはカエル

鹿の子

蛍狩

翡翠(かわせみ)、鶺鴒(せきれい)

時鳥(ほととぎす)、笛声

 

花は、

 

今日は、唐津にしてみよう。

古唐津茶碗 銘【泉川】

裏千家13代円能斎花押