昨日分類した利休の茶道具のうち
(1)の利休所持とされているもの
利休が所持していたことが茶道具の
伝来として明確な道具についてであるが、
これには、わび茶の道具だけでなく、
書院のお茶の道具である東山御物もある。
昨日は、景徳鎮窯 染付雲堂茶碗
銘「紀三井寺」を挙げたが、
「狂言袴(きょうげんばかま)茶碗
「挽木の鞘」(ひきぎのさや)
これは利休から細川忠興三斎に与えられ、
その後、徳川家に伝来している。
根津美術館には、これとよく似た
「狂言袴茶碗」銘「ひき木」が
収蔵されている。
そして、瀬戸天目茶碗で、
表千家不審庵に伝来している。
これに三島茶碗として、徳川家に
伝来した銘「三島桶」がある。
これなど、楽茶碗のような形(なり)を
していて、他の三島茶碗からみると、
特別感がある。