先日NHKの「英雄たちの選択」という

番組で、「和歌と刀 細川幽斎」

(細川藤孝)が取り上げられていて

 

先日桜を詠んだ和歌として

取り上げた、紀友則 

百人一首33の

「久方の 光のどけき 

春の日に しづ心なく 

花の散るらむ」

 

日の光がのどかな春の日に、

どうして落ち着いた心もなく

桜の花は散るのだろうか。

 

と注釈したが、

 

この番組では、文字通り

理解すれば、

「風もなく穏やかな日に

花が散っている」と読めるが、

 

それを、その時代に古今伝授を

継承した細川幽斎は、

「たとえ雨や風がなくても

時節が到来すれば、

花は散るものである」

解釈した。

 

自然の摂理と無常観を詠んだ

とされている。

うーん、なるほどね、深い。

 

藤原定家の末裔の公家二条家に

一子相伝で伝えられてきた

古今伝授が武家である細川幽斎に

伝えられた歴史的な事情が

解説されていた。

 

今日は、4月の茶道具

こちらも一子相伝の千家十職

十代中村宗哲 【夜桜蒔絵】棗

裏千家15代  鵬雲斎

立ち上がりにも、蒔絵のある名品