●少年と犬 馳 星周著 文藝春秋社刊
デビュー作の『不夜城』以来、
24年ぶりに読んだ馳星周に
ずいぶん泣かされてしまった。
作家のイメージとは真逆と言ってもいいかもしれない
"濃くない" 押しつけがましくない描写がよかったかな。
おかげで犬の健気さがよく伝わってきた。
本書は連作集。
雑誌連載は「少年と犬」から始まっているが、
単行本ではこの作品がラストを飾っている。
このアイデアは作家自身が考えたものなのか、
担当編集者のアドバイスによるものなのか。
このあたりも興味深い。
本は楽天ブックスで購入したが、
こんなもんまで入っていた(笑)
業界用語でチンビラといいます。