●『一橋桐子(79)の相談日記』
*著者:原田ひ香
*発行:2025年7月31日
*版元:徳間書店
*定価:本体1750円+税
<老朽化した猿山団地には、管理人がおらず、
誰が住んでいるのか、何人住んでいるのかもわからない始末。
そんな団地の管理人として白羽の矢がたったのが、
クドウ・ワークスの清掃部チーフとなった一橋桐子。
名簿づくりから始めてみると、
次々と〝住人の闇〟が見えてきた。>
団地というのはけっこう身近な存在だった。
中学生時代、多摩平団地を間近に見ながら学校に通っていたし、
団地住まいのクラスメートのところに遊びに行ったりもした。
土っちゃんとかミワ君とか村さんとか……。
今、どうしているのだろう……。
あの頃の団地ってキラキラと光り輝く未来を
背負っているような感じだったよね。
そんな団地に桐子さんが管理人として就職するとあらば、
老朽化してしまった団地までキラキラ輝き出す!?
正直なところ、直木賞候補にもなった
『♯台所のあるところ』よりも身近感があった。
同世代とは意地でも言わないが(笑)、
高齢の桐子さんが主役で登場すると、
「おっ、まだまだ元気だな」と安心するし、うれしくもなる。













