すごく姿勢の美しいご老人をお見かけしました。
着物をお召しになって、長めの白髪を後ろで束ねて。
手に風呂敷。傘を杖かわりについておられるのに背すじを伸ばして格好がいい。
見惚れてしまいました。
小柄なのに漂う威厳がただ者じゃない。
古武士。
古強者。
…なんて、言葉が浮かんで、勝手に感動したりして。
かっちょいいオトナ、めっけ~です。
で、私の悪い癖が出ました。気になる人(若いキレイな女性を除く…)に声を掛けてしまうのです。
後先考えず…。
『突然、失礼ですが、姿勢がお見事ですね。特別に何かなさってるのですか?』
声をかけて気づくことってありますよね。思いもしなかったことが。で、動揺します。
今回は、
素敵な方でした。
はい。
魅力満載の方でした。
はい。
踊りのお師匠さんでした。
はい~?
ですよねぇ~。
ご婦人でした。
失礼すぎます。
焦りまくりました。
で、しどろもどろになりながら話を継いで、たったふた駅が永遠のように長く感じました。
背中も汗だくです。
電車を降りるとき、私に一言。
『どうせ若い方(若くもありませんが)に声かけられるなら、もう少しマシな格好の時がよかったけど(笑)。男踊りのお着物だから声をかけていただいたみたいだからねぇ~』
私の勘違い、看破されてました。
凛とした美しい笑顔で笑い飛ばしていただけました。
痺れました。
かっちょ美しい方、めっけ~です。