監督・脚本・原案 フェデリコ・フェリーニ
脚本・原案 エンニオ・フライアーノ
原案 トゥリオ・ピネリ
撮影 オテッロ・マルテッリ、ルチアーノ・トラザッティ、カルロ・カルリーニ
編集 ロランド・ベネデッティ
音楽 ニーノ・ロータ
出演 フランコ・インテルレンギ、アルベルト・ソルディ、フランコ・ファブリーツィ
1953年度 製作国 イタリア、フランス 上映時間 1時間43分
I Vitelloni(仔牛)が原題であるように、フェリーニの出身地であるイタリアの
リミニを舞台に、乳離れできずにぐうたらと日々を過ごす5人の若者を主人公に
した、自伝的要素の濃い青春映画で、フェリーニ映画に登場する男性の常で、
生き方が下手で、自分の欲望だけに忠実な夢人間たちを、本作でも、
突き放すことなく愛情を込めて描いています。
5人の中で一番若いモラルドが、現状の生活から抜け出すために列車に飛び乗り、
そこにたまたま居合わせた知り合いの少年に見送られて、あてどない旅に出る場面で
映画は終わりますが、少年の名前が、自分自身をモデルにした「8 1/2」の主人公で
ある映画監督と同じグイドなので、モラルドのモデルはフェリーニで、グイドは、
フェリーニの幻想の中で生きるドッペルゲンガーなのだと思いました。