AKB48グループの衣装図鑑は、AKB48が2017年にSKE48が2018年に宝島社から
出版されていて、どちらの衣装も茅野しのぶの作品集の趣があって、
秋元康も「茅野しのぶがいなかったら、AKB48の衣装は成立しなかっただろう」と
推薦文に書いていますが、本書は、「衣装のカオスこそがNMB48らしさ」とあるように、
衣装から見えてくるNMB48が辿ってきた景色を思い返そうと言うコンセプトになっていて、
卒業した山本彩と木下百花、白間美瑠と吉田朱里が衣装についての想いを対談形式で
語っているページもあります。(ウォーカープラスに連載されていた現役メンバー
と松永麻里の衣装対談を合わせて読むことをお薦めします。)
NMB48の衣装図鑑は、松永麻里がNMB48のためにデザインした衣装のみで、
茅野しのぶがデザインしたチームN「ここにだって天使はいる」の衣装や
AKB48のお下がり公演の衣装は紹介されていないので、AKB48の衣装図鑑に比べて
ページ数が少なくボリューム感はありませんが、上質紙を使っているので
衣装の色映えが良く、再現性の点で差別化が図られています。
更に製作時に在籍していたメンバー全員が衣装を着用したページがあるのに対して、
AKB48の衣装図鑑は、※AKB48グループから選ばれたメンバーで構成されていて、
AKB48の向井地美音とNMB48の須藤凜々花が同じ2ページ1面、HKT48の宮脇咲良が
4ページ1面と表紙では、AKB48ファンは納得できなかったのではないでしょうか。
※ 宮脇咲良(HKT48)「ポニーテールとシュシュ」、向井地美音(AKB48)「制服が邪魔をする」、
谷川聖、福岡聖菜(AKB48)、高倉萌香(NGT48)「軽蔑していた愛情」、
倉野尾成美、小栗優以(AKB48)、市川美織(NMB48)「希望的リフレイン」、
佐藤七海(AKNB48)、村瀬紗英(NMB48)「僕たちは戦わない」、
谷口めぐ(AKB48)、太田夢莉(NMB48)、村川 緋杏(HKT48)「フライングゲット」、
田野優花(AKB48)、後藤楽々(SKE48)「UZA」、
岡田奈々(AKB48)、古畑奈和(SKE48)、古賀成美(NMB48)「ヘビーローテーション」、
下尾みう(AKB48)、久代梨奈(NMB48)、中井りか(NGT48)「ギンガムチェック」、
前田彩香、久保怜音(AKB48)、井上瑠夏、小畑優奈(SKE48)、本郷柚巴、山本彩加(NMB48)、
月足天音、松岡はな(HKT48)、小熊倫実、本間日陽(NGT48)「言い訳maybe」、
須藤凜々花(NMB48)「恋するフォーチュンクッキー」
「アイドルにとって“衣装”は、これから始まる何かを期待させなければいけない。
言わば、楽曲のイントロの様なものだ。」
それでは、楽曲を盛り上げるダンスに対して、秋元康は何と表現するのだろう?
次に本を出すのなら、NMB48のチーフダンスインストラクターAKIRAの、
振り付けに対する考えや拘り、指導してきたメンバー評価等の内容で書籍化してほしい。