昭和の残党 唐十郎と長谷川和彦 | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

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ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

今日は昭和の日。

猥雑でエネルギッシュで、どこか哀愁を帯びた強者たちが、自分に正直に生きていた

時代ですが、そんな懐かしい風景を、未だに失わずに活動しているのが唐組です。

唐組は、状況劇場時代から使用している昭和の匂いが染みついた紅テントを大地に

はためかせて、変わらぬスタイルで公演を継続していますが、残念な事に、座長の

唐十郎は2012年に脳挫傷の怪我を追って以降新作を発表していません。

 

1978年 紅テントと若かりし唐十郎

2023年 唐組春公演「透明人間」の公演会場

 

もうひとり、新作が待たれているのは映画監督の長谷川和彦です。

長谷川和彦は、「青春の殺人者」と「太陽を盗んだ男」以降35年間一本も作品を

発表していませんが、“もう1本撮らんと死ねんだろう。“”と公言しているので、

映画を作る意欲は失っていないようです。

近影の写真を見ると、加齢による肉体の変化はあっても、1970年代の頃と

同じ風貌なのが、彼の生き様を象徴しているかのようで頼もしいです。

 

「太陽を盗んだ男」の主演沢田研二と菅原文太と写真に納まる長谷川和彦

 

唐十郎83歳、長谷川和彦77歳。まだまだ老けるには早い!

クリント・イーストウッドは90歳を過ぎても映画を撮り続けているぞ!!

もう一度昭和のパワーで惰眠を貪る軟な時代を覚醒してほしい。