唐組30周年記念公演第1弾「吸血姫」千秋楽を観劇して来ました。
半世紀前の1971年に唐十郎が書き下ろした戯曲の再演ですが、テント内は、
青春時代に状況劇場をリアルタイムで観劇していたであろう中年の観客で占められていて、
使い古された紅テントに象徴されるように、未だに昭和を引きずったままなのが、
良い意味でも悪い意味でも、この劇団の課題だと思いました。
本作は、時が止まったような、怪しげな病院を舞台に、貧しくて荒んでいるけど、
心にメロディーを持った登場人物たちが、エロスとタナトスの間で葛藤する様を
描いた不条理劇ですが、詩的でロマンチシズム溢れる台詞が、理屈っぽい
アングラ色を払拭していて、父親の子供を孕んだ主人公の海之ほおずき
(謎の引っ越し看護婦)が劇中で歌う「ほおずきの歌」が子守歌の様に物悲しげで、
現実に疲弊した私を、胎内回帰へと誘ってくれるのでした。
病院の若院長役の大鶴佐助(唐十郎の次男)と
海之ほおずき役の大鶴美仁音(唐十郎の長女)
出典:Instagram
※ほおずきの根の部分に子宮収縮作用のあるヒストニンという成分が含まれています。
昔は堕胎剤として服用したそうです。
全草にわたり、微量のアルカロイドという毒があり、昔は実や茎、根を膣に押し込み、
胎児を殺して流産するように仕向けたそうです。
出典:Yahoo!知恵袋


