アカデミー賞の演技部門の候補者が、2年連続白人だけで占められたことで、
ソーシャルメデアを中心に批判が殺到、候補者を決める会員の9割が白人男性
であることが、偏った人選になっている原因だという指摘を受けて、主催者の
映画芸術科学アカデミーは、黒人や女性等のマイノリティを2倍に増やす改革案
を発表しましたが、白人だからと言って、肌の色で候補者を決めている人なんて、
それこそ少数派で、逆にマイノリティの会員を増やした結果、正当に演技力を
評価されるべき候補者が落選するリスクが高くなると思います。
そんな騒動の中、「ゴースト」でアカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した
ウーピー・ゴールドバーグが、「ノミネートする人たちの大多数が白人であることが
問題なのではない。黒人やラテン系、女性などのマイノリティが出演する映画の
製作を支援できる人たちが、援助の手を差し伸べないことが問題なのよ。」と
ホストを務めるTV番組で語ったコメントは正鵠を射ていて、アカデミー賞を
ボイコットしているスパイク・リーやジャインダ・ビンケット・スミス等に対して、
暗に自制を促していたのは、流石にハリウッドの“ゴッド姉ちゃん”とリスペクト
されるだけの事はあります。