マンハッタン | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

監督・脚本・主演 ウディ・アレン
脚本 マーシャル・ブリックマン
音楽 ジョージ・ガーシュウィン
撮影 ゴードン・ウィリス
出演 ダイアン・キートン、マリエル・ヘミングウェイ、メリル・ストリープ
1979年 アメリカ

12月に公開されるウディ・アレンの長編40本目の
新作『人生万歳!』は、久しぶりにニューヨークを舞台にした
コメディ作品のようです。
アレンの作品は結構見ているほうですが、
多作なので、見逃している作品も多く、
彼の代表作のひとつ『マンハッタン』は、まだ未見でした。
2度の結婚に失敗したアレンは、当時女優のミア・ファローと
付き合っていましたが、後に妻となる、ファローの35歳違いの
養女とも同時に交際していて、アレン自身が演じる本作の
主人公も、2度の結婚に失敗して、17歳の少女と交際しているが、
友人が付き合っている愛人にも恋をしてしまうと言う、
実生活を地で行く役で、自伝色の強い作品になっています。
皮肉屋で、神経質で、自分勝手で、女々しくて、
何ひとつ共感できるところのない主人公を見ていると、
何でこんな男が女性に持てるんだと、腹立たしく思ってしまうのですが、
ニューヨークの猥雑さを、この主人公に投影しているのでしょう。
アレンの映画は、スタンダップコメディ的な台詞の多さが特徴で、
聴き取るためにエネルギーを奪われて、いつも疲れてしまうのですが、
この作品も例外ではありませんでした。

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