詩を書くこと | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

『文芸思潮』第5回現代詩賞発表号が届く。
今回の当選作と優秀賞受賞者は、8名中6名が女性。
やっぱり、女性の方が詩的ってことなのかな。

受賞作を読んでみると、最初に賞ありきって感じがする。
現代詩は賞を受賞することで成り立っていて、
一般の読み手を蔑ろにしているんじゃないのか。
だから、いつまで経っても本屋の隅に置かれて、
ページが開かれることなく埃を被っているんです。

現在『1Q84 BOOK3』執筆中の村上春樹が、
ロイター通信のインタビューで、
ノーベル文学賞についての感想を求められて、
「人は賞や数字にばかり目が行くが、それはただの結果に過ぎず、
それ自体に意味があるわけではないと思う」と答えているのに納得。
去年から詩を書き始めて、袋小路に入りかけていたので、
目を覚まさせてくれる一言だった。感謝。