マシニスト | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう


飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら



















監督 ブラッド・アンダーソン

主演 クリスチャン・ベール、 ジェニファー・ジェイソン・リー

2004年 アメリカ/スペイン



不眠症によって、肉体と精神を蝕んでいく男を、
『バットマン』のクリスチャン・ベイルが30キロも体重を落として、

シリアスな演技を披露してくれますが、
その努力が報われない、こけおどしのサイコスリラーで、
リアルすぎる彼の姿が、職場で孤立する主人公と重なり、
さらに痛々しく見えてしまいました。
映画のタッチは、主人公が見る幻覚に対する謎解きを柱に
ストーリーが進められ、ロマン・ポランスキーが初期の頃に作った
『水の中のナイフ』や『反撥』等の影響が感じられますが、
最後に現実的な答えが用意されていて、
不条理やメタファーなど観客を混乱させる要素が弱いので、
観終わった後の余韻は味わえませんでした。


(2009年6月20日)


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